2021.11.07

アスベスト屋根材とは?

アスベストとは特定の屋根材に含まれている素材の事です。
アスベスト入りの製品は、2006年に製造・輸入などが完全禁止されましたが、これ以前に作られた屋根の場合アスベストが含まれている可能性があります。

健康被害の危険が報告されて、2006年に製造が全面禁止されました。
特に戸建て住宅で一般的なスレート屋根にもよく使われていたので決して他人事ではありません。

アスベストの特徴

綿の特性と石の特性を併せ持つため
 断熱性、防音性、耐久性、電気絶縁など、様々な用途で使用できる性質を合わせ持っていました。
さらに原材料が豊富にあり、加工も簡単である事から、非常に安価に製造が出来ました。
 そして最大の特徴が「火に強い」と言うことです。
 そのため、建築の用途で全世界的に爆発的に使用され、「夢の建材」と称される程でした。
 

アスベストの恐ろしい点について

住宅の断熱材、自動車のブレーキ、ヘアドライヤーなど、生活に身近な様々な製品・建材に使用されてきたアスベストですが1970年代から徐々にアスベストの『悪い』部分が徐々に明るみに出てきました。
アスベスト製品を製造していた工場や工事職人に特異な肺がん(中皮腫)が発病したのでした。
 アスベストの真に恐ろしいところは、肺に吸い込んでから20年以上経過してから発病するケースが多いことです。
そのため、アスベストが引き起こす健康被害が発覚が遅れ、ここまで使用が広がってしまいました。
日本では段階的な規制を経て、2006年に製造・輸入・使用全面禁止になりましたが、
健康被害発覚が遅れた事とその間の製造者・工事者を中心に、2039年までに日本での死者は40万人に達するとの予測もあります。

アスベスト屋根材の危険性

屋根に使われていたアスベストは屋根の強度向上のために、原料に「つなぎ」として練り込まれていました。
むき出して使用されていた断熱材などに比べ、飛散性は低いとされています。
 
今、明るみになってきているアスベストの健康被害は、
・製造工場の従業員
・その周辺住民
また、アスベストでの工事作業員が中心です。
 また断熱材のアスベストに比べれば、屋根に練り込まれていたのアスベストは
少量ですので、危険度は低いとされています。
 ただし、屋根修理時は要注意です!

アスベスト屋根のリフォーム方法

アスベスト屋根のリフォーム方法は3つあります。
「塗装」「カバー工法」「葺き替え」です。
屋根機能を維持する観点からはカバー工法、もしくは葺き替えが望ましいです。

カバー工法とは古い屋根の上に「防水シート」と「軽い屋根材」を重ね張りする工事方法です。
アスベスト屋根の処分費用はかなり高額であるため、アスベストを封じ込めて工事ができるカバー工法がおすすめです。

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