2021.10.30

屋根葺き替え工事とは

屋根の葺き替え工事とは、瓦や金属板など、既存のものを撤去して、新しい屋根材で葺き替えることです。
屋根の破損、劣化の状態によって『一部葺き替え』と『全面葺き替え』の2種類があります。
素材によって差はありますが、大まかな目安として、日本瓦で25年~30年、スレート(コロニアル)で10年~15年、カラートタンで6~10年といわれている。同時に、雨樋の塗り替えや交換も行うのが一般的です。
ルーフィングシートの両方を変えることで、防水性が新築時と同じ状態まで戻るため、葺き替えは「最も防水性に優れた屋根リフォーム」といえるでしょう。
ただし、葺き替えと似た屋根リフォームに『カバー工法(重ね葺き)』があります。
カバー工法の場合は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せます。
そのため、既存の屋根材の撤去費用などがかからず、葺き替えよりも安く工事を行うことができます。

葺き替え工事のメリット


葺き替えで得られる最大のメリットは『家の寿命が延びる』ということです。
葺き替えをする際は、屋根材だけでなく下地まですべて新しく取り替えるのが一般的です。
(カバー工法の場合は既存の屋根の上に新しい屋根が新設されます)
葺き替えが必要になるということは、建物を風雨から守る機能が失われているということです。
葺き替えをすれば屋根そのものが新造されるので、家そのものの寿命を延ばすことができます。また、雨漏りするということは、構造体である柱などにダメージが及び、家の寿命を縮める可能性があります。
屋根の重要性は何度強調してもし過ぎることはありません。
次に、家の外観を一新できることが挙げられます。陸屋根など特殊な形状でなければ、屋根は家の外観の大部分を占めています。
屋根を葺き替えれば建物の雰囲気ががらりと変わるので、家を建て替えたような新鮮さを味わうこともできるでしょう。
最後に、耐震性の向上が挙げられます(軽い屋根材と交換した場合)日本では瓦屋根が多く使われています。
瓦屋根は丈夫で耐久性も高く、メンテナンスの手間が要らない優れた屋根材なのですが、重量が重いという欠点があります。
屋根が重いと建物の重心が高くなり、揺れの影響が大きくなります。瓦屋根をスレートなどに交換すれば、大幅な耐震性の向上が期待できます。

葺き替え工事のデメリット

施工面積が広くなるので施工費がかかるほか、既存の屋根材の処分費もかかるためどうしても高額になってしまいます。
※ (アスベストが含まれている屋根材(2005年以前のスレート材)だと、別途アスベスト処分料が追加されます)
そして他の屋根工事と比べて工期が長く1〜2週間かかるため、その間は生活にも影響が出ます。

葺き替え工事を検討すべき時期

屋根は普段視界に入らない場所なので、どうしても屋根材の寿命などで交換時期をはかりがちです。
しかし耐用年数はあくまで平均寿命と考えましょう。
屋根の状態を確認し、状態によってメンテナンス、葺き替え工事時期を見極めることが大切です。

・耐用年数の確認
それぞれの耐用年数を確認しておきましょう。
判断基準としてではなく、屋根の状態を確認・調査を行うタイミングの良い目安となります。
(メーカーによっても異なります)
スレート 10~15年
瓦 25~30年
トタン 6~10年

※チェックリスト

  • スレートにひび割れが生じている
  • 屋根全体が白んで色あせている
  • 築15年以上で1度もメンテナンスを行っていない
  • 天井にシミがある
  • 腫れているのに屋内の湿気がひどい
  • 屋根にコケやカビが発生している
  • 雨漏りしている
  • 住宅のどこかで雨音がする
  • 強風時、屋根や天井裏で異音がする
  • 瓦が不揃いで乱れている

半分以上当てはまるようなら屋根の葺き替えを検討しましょう。
半分以下であれば補修で十分な場合が多いです。業者と相談しながらメンテナンスしていくことをおすすめします。

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