2022.02.04

アスファルトシングル

皆様こんにちは!いつもお世話になっております。みらい住宅サポートの髙橋です。
今回はアスファルトシングルについて解説していきます!

アスファルトシングル

おしゃれでモダンな雰囲気があるアスファルトシングル材は、アメリカやカナダで一般的な屋根材として使われています。 アスファルトシングル材は、他の屋根材にはない特徴を持つことから日本でも使用する人が徐々に増えており、注目されている屋根材のひとつです。

屋根に使うアスファルトシングルのメリットデメリット

アスファルトシングル材は、アスファルトにガラス繊維を「含浸(がんしん)」させ、細かくした天然石を貼り付けて製造します。 「含浸」とは、薬剤に圧力をかけて屋根材の細かい穴を埋める工法です。不良品を防ぐ目的があります。

アスファルトシングルのメリット

アスファルトシングル材にはさまざまなメリットがありますが、特に注目すべき3つのメリットがあります。

1. デザイン性が高い
2. 割れや錆びに強い
3. 軽量で耐震性が高い

デザイン性が高い

アスファルトシングル材は、軽量で加工しやすいことから複雑な屋根の形状に合わせて施工することが可能です。 さらに、石粒の色によってさまざまなカラーが再現できることから、和・洋どちらの住宅の雰囲気にも合わせやすく、デザイン性が高いことがメリットです。

割れや錆びに強い

アスファルトシングル材は、薄いシート形状でとても柔らかいことから割れる心配がありません。 さらに、アスファルト性の防水紙と石で製造されているため錆にも強いことがメリットです。 一般住宅に使用することが多い「屋根瓦」や「金属の屋根材」との大きな違いとも言えます。

軽量で耐震性が高い

アスファルトシングル材は、屋根瓦やスレート屋根に比べてとても軽く、建物に負担がかかりにくいため耐震性が高いことがメリットです。 重量は屋根瓦の約5分の1と非常に軽く、地震が多い日本でも安心して使用できる屋根材です。

アスファルトシングルのデメリット

アスファルトシングル材には3つのデメリットがあります。

1. 強風に弱い
2. 劣化しやすい
3. はがれやすい

住宅環境や求める性能に適した屋根材かどうかを見極めるポイントとして参考にしてください。

強風に強い

アスファルトシングル材は薄くて軽いことがメリットですが、実はデメリットでもあります。 薄くて軽いがゆえに強風に弱く、反りややぶれが起きる可能性があります。 山間部など風が強い地域に住んでいる人は注意が必要です。

劣化しやすい

アスファルトシングル材は、水分や湿気、気温が原因で劣化しやすいことがデメリットです。 湿気の影響でカビやコケが発生しやすくなり、気温が高いと熱による伸縮や紫外線の影響で劣化しやすくなります。
さらに、気温が低いと水分が内部で凍ることも劣化の原因になります。 日当たりが悪い環境や、気温差が激しい地域に住んでいる人は注意が必要です。

はがれやすい

アスファルトシングル材は、表面の石粒がはがれやすいのがデメリットです。 表面の石粒がはがれたまま放置しておくことは、劣化を早める原因にもなります。
また、はがれた石粒が雨どいに詰まることで雨水がうまく流れず、外壁や基礎部分を濡らして建物内部に水が侵入する恐れがあります。 石粒のはがれは2次被害をおよぼす可能性もあるため、雨どいの清掃をこまめにする必要があります。

最後にアスファルトシングルが向いてるお家

メリットデメリット
複雑な屋根の形状に合わせて施工可能強風に弱く反りや破れが起こる
カラーバリエーションが豊富劣化しやすい
割れや錆びに強い表面の石粒がはがれやすい
高い耐震性で日本に適してる住宅環境によって適さない

アスファルトシングル材は、デザイン性を重視したい人や屋根の形状に合わせて施工したい場合、高い耐震性を求めているケースなどに向いています。
特に、耐震性の高さから地震が多い日本に適した屋根材と考えられます。
しかし、住宅環境によっては向かない場合もあるため、アスファルトシングル材のメリットとデメリットを理解したうえで選ぶようにしましょう。