2022.02.02

スレート屋根にするメリット・デメリット

いつもお世話になっております。みらい住宅サポートの川口です。
今回はスレート屋根について解説していきます。

屋根材の種類のひとつにスレートがあります。
スレートは天然スレートと化粧スレートの2つに分類されます。

•天然スレート:粘板岩を薄い板状に加工した屋根材
•化粧スレート:セメントに繊維素材を混合して薄い板状に加工した屋根材

天然スレートは価格が高いため、現在は化粧スレートが多く使用されていると言えるでしょう。 スレートは「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれることがありますが、呼び方が違うだけですべて同じ屋根材です。
現在、化粧スレートを生産している唯一のメーカー商品が「カラーベスト」であり、カラーベストの代表的な商品名を「コロニアル」と呼びます。

スレート屋根のメリット

スレート屋根は日本の戸建て住宅の屋根材としてはもっとも普及しており、人気がある屋根材と言えるでしょう。 人気の理由は主に3つあります。

価格が安い

スレート屋根は価格が安いことがメリットのひとつです。 施工に使用する部材がスレート本体以外にほとんどないため、安い価格で施工できることが大きな特徴です。 特に新築工事の場合は、他の屋根材に比べて安い価格で施工することが可能です。
なるべくコストを抑えて施工したい人におすすめと言えるでしょう。

軽量で耐震性が高い

スレート屋根は、厚さ約5ミリメートルの軽い屋根材です。 粘土瓦と比べると半分程度の重さしかなく、1平方メートルあたり21キログラムと非常に軽いことが特徴といえます。 スレート屋根は、建物にかかる負担が少なく、地震の揺れに強いことがメリットです。

依頼できる施工業者が多い

スレート屋根は日本の戸建ての屋根材としてもっとも普及しているため、依頼できる施工業者が多いことがメリットです。 依頼できる施工業者が多いと、新築工事だけではなくリフォームやメンテナンスのときにも依頼しやすいといえます。 長い目で見ても安心できる点が大きな特徴です。

スレート屋根のデメリット

スレート屋根にはさまざまなメリットがあるため良い印象を受けた人も多いでしょう。 しかし、デメリットがないわけではありません。 以下ではスレート屋根のデメリットを紹介します。

塗装メンテナンスが必要

スレート屋根の素材自体には雨水を防ぐ「防水性」がないため、生産時に塗装をすることで防水性を高めます。 塗料は紫外線や雨、風などにさらされることで、いずれは剥げてしまいます。 塗装が剥げたままにしておくと防水性が失われて雨漏りの原因となるため、定期的に塗装メンテナンスが必要となるでしょう。

ひび割れしやすい

スレート屋根は、他の屋根材に比べてひび割れしやすいことがデメリットです。 塗装が剥げて防水性が失われることによって、急激な雨水の吸水と乾燥を繰り返すことでひび割れが起きてしまいます。 また、スレートに切れ込みを入れるなど少し凝ったデザインの場合は、より割れやすくなります。

雨漏りしやすい

スレート屋根が雨漏りしやすい原因はいくつかあります。

•塗装が剥げて雨水がしみ込む
•ひび割れ部分から雨水が侵入する
•反りや浮き部分から雨水が侵入する

上記の原因はすべて、スレート屋根の塗装が剥げたことで起きます。 放置しておくと雨水が深部まで入り込み、屋根だけでなく建物全体の劣化が深刻になる恐れがあります。

最後に

今回はスレート屋根について解説しました。

スレート屋根は、新築工事のコストを抑えたい人や耐震性を求めている人に向いています。 さらに、カラーやデザインが豊富なため、デザインを重視したい人にも向いています。

スレート屋根でお困りの方、その他屋根工事で、気になるお気軽にご相談ください!