2021.08.16

スレート屋根の劣化症状と寿命

いつも大変お世話になっております。SiMの窪田です。今回はスレート屋根についてお話させて頂きます。
スレート屋根は、戸建住宅で多く採用されている屋根材でデザイン性が高くカラーが豊富です。薄く軽量で耐震性に優れているのが特徴で、建物の屋根材として広く使われています。

スレートの劣化症状

*色褪せ...色が薄くなってきたら古くなった屋根に見られる代表的なサインです。築10年程で新築時の塗膜効果が切れて色褪せの症状が出てきます
塗料が紫外線などで劣化した状態です。美観が損なわれ、スレート自体が水を吸収する状態です。

スレート色褪せ

*ずれ、ヒビ、割れなどがある...スレートは色褪せし、水を含むようになると水を含んで膨張、乾いて収縮を繰り返して少しずつひび割れが生じ放っておくと割れてしまいます。台風や地震により被害が拡大する可能性があります。

スレート割れ

*コケが生えている...屋根に付着している汚れのような物はコケです。太陽が当たりにくい、風の通りが悪いなど立地によって生え、そのままにしておくと吸収し空気中のコケの胞子が屋根に付き繫殖すると屋根材そのものが痛んでしまいます。放置していると雨漏りの原因になります。

*棟板金の浮きと釘の浮き..「棟板金」は屋根の頂点で屋根材を固定する役割の板金です。非常に大事な部材で雨水の侵入を防ぐ為、横から釘で固定されています。この釘はどの家でも築7~8年経過すると少しずつ抜けてきます。釘が抜けていると雨水が釘を伝って内部に侵入し中の板を腐らせます。
また、棟板金が固定されずに突風が吹いた時に飛んでいき、ご近所の家屋や人に当たるなど二次災害の危険性があります。

釘が抜けて棟板金が浮いている状態

まとめ

近頃、強い雨や風が多く雨漏れなどのお問い合わせを多く頂いております。今回紹介させていただいたスレート屋根の劣化症状が、一つでも該当したら専門業者さんにご相談しましょう。早期に対処すれば簡単な補修で済みますが、放っておくと大きな工事になり、費用が多く掛かります。大切な家をいい状態で長持ちさせる為に、定期的に点検をしましょう。我々SiMでは火災保険申請サポートを手厚く扱っておりドローンでの屋根調査も行うので屋根の状態など気になることございましたらお気軽にご連絡ください。