塗料について

塗料の種類とその特徴について

そもそも「塗料」と一口に言っても、どのようなものかご存知ない方が多いでしょう。塗料の成分は以下のような構成になっています。合成樹脂の部分で塗料のグレードが分類されます。

塗料を構成するものとして、顔料、添加剤、合成樹脂があり、それぞれ以下のような役割があります。

・顔料:色やツヤを決める役割
・添加剤:塗膜を均等にする、特別な機能を持たせる役割
・合成樹脂:耐久性などの保護機能の役割

「シリコン塗料」や「フッ素塗料」というのは、塗料の成分中の合成樹脂の種類のことを指します。合成樹脂をどの種類にするかによって、耐久性などの保護機能が異なってくるため、最も重要な構成要素です。

では、合成樹脂の種類には具体的にはどのようなものがあるのか見ていきます。

塗料の耐久年数

塗料の種類などよくわからない、どう選べばいいか迷うという方が多いため、弊社で人気の塗料をご紹介します。

弊社の使用塗料別グレードの割合は、アクリル塗料0%、ウレタン塗料0%、シリコン塗料10%、ラジカル制御型塗料約25%、フッ素塗料約60%、無機塗料が約5%です。

一般的にはまだシリコン塗料も使われますが、弊社で使用頻度が最も高いのがフッ素塗料です。フッ素は、シリコンより価格が高い塗料ですが、耐久性も高いので15~20年の間隔で考えると、安上がりになります。そのため、弊社では、フッ素塗料で塗装することが多いです。

各塗料グレードの耐久性と単価

種類耐久年数単価
アクリル塗料4~6年1,200~1,400円
ウレタン塗料7~9年1,400~1,700円
シリコン塗料10~12年1,700~2,200円
ラジカル制御型塗料10~15年2,000~2,500円
フッ素塗料15~20年3,000~4,800円
無機塗料20~25年4,500~5,800円

塗料の耐久性をどう見るか?

このように、塗料には単価や耐久年数に幅があります。耐久年数がどのように設定されているかというと、メーカーが機材を使用し負荷をかけ、その実験結果を耐久年数として算出しているのです。

実験方法としては、促進耐候性試験と、暴露試験があります。

促進耐候性試験

人工の太陽光を浴びせる試験。自然の太陽光よりも強い光を当てるため、早く数年後の劣化状態を確認できる。室内の試験であるため、塩害や凍害、雨などの劣化を早くする要素が含まれていない。そのため、あくまでも耐久年数はテスト結果であり、実際に住宅に塗ると想定より耐久しない場合がある。

促進耐候性試験には、
・キセノンランプ促進耐候性試験(カタログ略語XWOM)
・サンシャインウェザーメーター促進耐候性試験(カタログ略語SWOM)

などがあり、現在はキセノンランプ促進耐候性試験が多い。

暴露試験

住宅と同じ環境で行う屋外のテスト。結果が出るまで時間がかかるため、ほとんどのメーカーは促進耐候性試験を採用している。沖縄の宮古島などの日光が強いところで行う。※日本塗装名人社は宮古島に暴露試験場所有

メーカーが発表する耐久性はあくまでもテスト上の数値

このように、耐久年数は必ずしも実際の家の劣化を見て設定しているわけではありません。それに加え、耐久年数は塗料の質だけで決まるものではなく、下処理などのすべての工程をきちんと行ったかどうかにも大変大きく影響しますし、その建物の置かれた環境によっても劣化の速度は変わります。

そのため、耐久年数というのは、あくまでもテスト結果から期待できる年数ですので、単純に年数が長いからという理由だけで塗料を選ぶのは避けたほうがよいでしょう。

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