2022.03.22

屋根のメンテナンスについて

お世話になっております!
みらい住宅サポートの三浦です。
今回は主に屋根のメンテナンスについてご紹介します。

築10年を過ぎる頃には「そろそろ屋根の塗装や補修、修理が必要な時期、そろそろ工事の時期かな?と気になりますよね。
しかし、屋根の知識がないと分からないことばかりで、不安になってしまうものです。
また劣化症状が見られても、どんな工事で対処すべきか判断が難しいと悩む方も多いことだと思います。
そこで今回は自分自身が屋根工事をしてきてお客様に伝えたい事や学んだ事覚えておいてほしい事などを現場レポートにして少しでも記事を読んでくれてる方の力になりたいと思います。

屋根材のメンテナンス時期

屋根材には、スレート・瓦・ガルバリウム鋼板・アスファルトシングルなど様々な種類があります。
ほとんどの場合10年〜20年で劣化が始まり、塗装や補修が必要となります。
特にトタンやスレートの屋根は耐用年数が短いため小まめに点検やメンテナンスをする必要があります。
屋根のメンテナンス時期をそれぞれ紹介していきます。

屋根材、種類別のメンテナンス時期

・スレート(コロニアル)(カラーベスト)
7年〜15年

・日本瓦(和瓦)
メンテナンス不要、点検のみ
ただし屋根の下の防水シートの関係で20年〜30年に一度葺き直しが必要です。

・セメント瓦
10年〜20年

・ガルバリウム鋼板
10年〜20

・ジンカリウム鋼板
原則、メンテナンス不要

・アスファルトシングル
10年

・トタン(瓦棒)
6年〜10年

屋根の劣化症状

・色あせ
スレート屋根は表面に施されている塗装によって各種機能を得ています。
そして、この表面塗装に関しても寿命というものがあり、日々の紫外線や風雨の影響で徐々に色あせてしまうのです。
基本的に、新築でスレート屋根を採用した場合、約5~7年程度経過したころより、塗装の効果が切れてきて色あせの症状が出始めます。屋根表面の色あせや艶がなくなった…と感じた場合、再塗装工事などのメンテナンスが近づいていると考えた方がいいです。スレート屋根表面の色あせは、即座に雨漏りにつながるような状況ではありません。
しかし、建物を長持ちさせるにはこのタイミングでメンテナンスをし続けるのがオススメです。

・表面にカビやコケが生える
屋根の色あせを放置してしまうと、塗装の効果が完全に切れてしまいます。
そうなると、屋根表面の防水効果が失われてしまい、屋根材が常に吸水した状態になるのです。
この状態に、空気中を漂う苔の胞子が付着すると、屋根にコケが繁殖してしまいます。
カビは湿気を好むので、日当たりの悪い屋根面になるとカビの繁殖も考えられます。屋根にコケなどが繁殖してしまうと、スレート自体を脆くしてしまうため、本来の耐用年数よりも大分早い段階で劣化してしまう危険があります。
屋根表面にコケを見つけた時には、すぐに専門業者に連絡し、メンテナンスを入れてもらいましょう。

・屋根材の反り
スレート屋根材は、非常に薄く成形された屋根材です。
そして、表面塗装が経年劣化してしまうと、屋根材自体が水を吸収するようになり「湿潤⇒乾燥」を繰り返すことで、徐々に反り返ってきてしまうという劣化症状が出ます。屋根材が反り返っているということは、表面塗装の効果は完全に切れているという意味なので、できるだけ早く再塗装工事が必要だと考えましょう。
放置してしまうと、反りがどんどん大きくなってしまい、台風などの強風で屋根材が捲れてしまう…なんて被害につながります。
反りが大きくなるまで放置していた場合、屋根材自体がもろくなってしまいますので、少しの力が加わるだけで割れてしまうような状態になってしまう場合があります。このような状態まで劣化が進行していた場合、再塗装ではなく、カバー工事や葺き替え工事などの大掛かりな工事になってしまいます。

・屋根材の割れや欠け
スレート材は、非常に薄く成形された屋根材ですので、強風で飛ばされてきた硬質な物が衝突して、亀裂が入ってしまう、欠けが生じてしまう、という劣化症状が出る場合があります。
数枚程度の割れであれば、その部分のスレート材を交換すれば問題ないでしょう。ただし、スレート屋根材の割れや欠けが複数個所に生じている場合、塗装の劣化などによって屋根材がもろくなっている可能性がありますので、カバー工事などが必要でしょう。

・棟板金の浮き
スレート屋根は、屋根材の固定や頂上部分の隙間を埋める目的で棟板金が設置されています。この棟板金は、釘やコーキングで固定されているのですが、経年劣化により徐々に固定が緩んでしまい、屋根材との間に隙間ができてしまうのです。棟板金が浮いてしまうと、台風の強風などで煽られてしまい、板金が吹き飛ばされてしまうと言った危険があります。
実際に、毎年台風の時期になると、棟板金の破損に関するお問い合わせが急増するのです。棟板金は、屋根の頂上部分に生じる隙間を埋めるという役割りがあるため、この部分の劣化は雨漏りにつながってしまいます。定期的に点検を行い、浮きが生じていれば釘を打ち直すなどのメンテナンスが必要です。

※業者選びには注意しましょう

近年屋根工事の業者を装った悪徳業者が増えていると報告されています。
悲しい事に自分が施工させて頂いたお客様のお宅にも工事が終わったばかりにも関わらず屋根が壊れてる、見ますよと押し掛けて来て被害に遭いそうになった方もいました。
もちろん、自分も現場で屋根に登っていて壊れてるお家を見掛け、親切心で教えてあげた事は何度かありますが、悪徳業者が増えてしまってるせいで屋根屋=怪しいというレッテルが貼られつつあります。
自分は屋根職人として信念を持って仕事をしていますのでこれ程悲しい事はないと感じています。
みらい住宅サポートでは出来る限りお客様に寄り添い、質の良いサービスと工事を提供出来るよう日々勉強させて頂いています。
お家の事で困った事や分からない事があればご相談だけでも構いませんのでご連絡下さい。
経験豊富なスタッフがしっかりとアドバイスをさせて頂きます!