2021.11.29

棟板金の重要性

棟板金とは屋根の頂点にある板金のことです。
スレートやコロニアル・カラーベスト・金属屋根などの屋根に使用されます。
昔はトタンを使用していたため、錆が発生することもありましたが、現在はガルバリウム鋼板を使用することが増えてきた為、錆にくく丈夫になっています。
とはいえ台風や強風で棟板金が飛散することがよくあります。
今回は棟板金についての注意点や劣化や破損の原因をご紹介します。

注意したいこと

1、築6~10年で棟板金の釘は自然に抜けてくる
・これは新築時の施工不良ではなくどの家でも起こることです。
環境や災害の頻度によっても異なりますが大体築6〜10年になると釘は抜け始めます。

2、釘が抜ける原因は(熱膨張)
・築6〜10年すると、どのお家でも棟板金を固定する釘が抜けてきます。
釘が抜ける原因は棟板金の熱膨張にあります。
 熱膨張とは金属が熱で温められた時に膨張が起きる現象です。
棟板金は金属のため、日に当たると太陽の熱で膨張し、夜気温が下がると収縮します。
膨張するときは釘も一緒に引っ張られますが、収縮するときは板金だけが収縮して、長い間膨張・収縮を繰り返すことで、徐々に釘が抜けてきてしまいます。
日当たりの良い家だと釘が抜けるスピードも速くなるので、築6年が過ぎたら専門業者に屋根の点検、メンテナンスの依頼をすることをおすすめします。

3、釘が抜けたことにより起こる劣化の症状
・棟板金の釘が抜けることで起こる劣化症状をご紹介します。
棟板金の釘は、抜けただけでは大したことがないように感じられるかもしれませんが、放っておくと大きな劣化に繋がっていきます。
無駄な補修費用をかけないためにも、どんな劣化が起こるのか把握しておきましょう

4、貴板の腐蝕
・釘を打たずに放っておくと、抜けた釘から貫板に水が伝わり腐食します。
貫板が腐ると、釘を打ち込んでも木がボロボロになって釘が効かなくなるので貫板交換工事が必要になります。
釘を打たずに放っておくと、抜けた釘から貫板に水が伝わり腐食が進みます。
貫板が腐ると、釘を打ち込んでも木がボロボロになって釘が効かなくなるので貫板交換工事が必要になります。

5、棟板金の飛散
・釘が抜けていることに気付かずに放っておくと約15年前後で棟板金が風で飛ばされてしまう事例が多々あります。
棟板金は先が尖っているため落ちてきたら大変危険です。
また、棟板金が飛ばされると貫板に直接雨が当たるため、雨漏りの原因になります。
飛んでいる事に気づいた時点ですぐに業者に連絡し応急処置をしてもらいましょう。

屋根は見えない所にあるので状態を把握しにくく劣化や破損などの発見が遅れがちになる場合が多いです。
その為定期的なメンテナンスは欠かせません。

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