2022.02.10

スレート屋根材のクラックについて

お世話になっております。
みらい住宅サポートの三浦です。

今回は屋根材のクラック(ひび割れ)などについてご紹介します。

カラーベストなどのスレート屋根材はセメントとパルプを結合させて作る屋根材になります。
強度も高く軽いので一般住宅でも重宝されています。 
昔の瓦屋根に比べると屋根の重量を軽くすることには大きなメリットがあります。 
地震大国の日本において建物の耐震や免震は建物の寿命にもかかわる重要なポイントになります。 
軽くて強度のあるスレート屋根は最適な素材として多くの建物で採用されてきました。 
しかし、強度の高い屋根材とは言っても経年変化によって劣化しやすくなってしまうことは避けられません。 
外壁塗装の際にはもちろんですが屋根の上のアンテナの修理や台風などでの飛来物によってもスレート屋根がひび割れてしまうこともよくあります。 
屋根塗装の下地調整ではそのひび割れを塗装の前に補修していきます。

ひび割れの原因


1.経年劣化
スレート屋根は時間の経過とともに、劣化が進行していきます。ある程度、劣化が進行すると、様々な劣化症状がみられるようになります。その劣化症状の一つが「ひび割れ」です。※スレート屋根には、ひび割れ以外にも、「色あせ」「カビ・藻の発生」「塗膜の膨れ/はがれ」「スレート屋根の割れ(欠損)」などの経年劣化の症状が生じることもあります。

2.飛来物
台風時や強風時などに飛んできたモノがスレート屋根にぶつかって、ひび割れが生じることがあります。

3.アンテナや太陽光パネルの設置など
アンテナや太陽光パネルの設置などの、スレート屋根の上での工事内容が原因でひび割れが生じることがあります。また、スレート屋根の上に設置したアンテナや太陽光パネルなどの重さによって、少しずつひび割れが生じることも。

スレート屋根の補修方法

1.コーキング
小さいひび割れや欠けがあった場合は、コーキング材などで補修を行ないます。
ひび割れに沿ってコーキングを充てんし、平らになるように伸ばしていきます。

2.部分交換
大きな欠けの場合は新しい屋根と交換します。
スレートは下から順々に釘で固定されて葺き上げられているので、取り外すことはできません。
交換の場合は見えているところを切って、上から接着します。
欠けた部分が大きいとスレートを固定している釘が裸になってしまいます。
このままだと釘を伝って水が屋根の内側に入り込み雨漏りしてしまいます。
スレート屋根材を交換して、釘が隠れると雨に当たらなくなります。
コーキングを打って補修のみ行う場合は色を屋根と合わせると、補修跡が目立ちにくいです。

スレート屋根のメンテナンス、工事

1.塗装
塗装はスレート屋根の上からただ塗り直すだけの作業ではありません
屋根に付着した汚れやコケ等を洗い流し、ひび割れ等の補修を行ってから3回ほど塗り直します。
塗料が色褪せや剥がれがあると防水機能が弱まり、雨漏れする恐れがあります。
塗装をすることで劣化のペースを遅らせ、より長くスレート屋根を保つことができます。
施工目安は屋根の状態によって異なりますが築7年以上です。

2.カバー工法
カバー工法(重ね葺き)は、傷んでしまった屋根の上に新しく屋根を被せる方法です。
わざわざ屋根の葺き替えをするほどではない時に使われます。
葺き替えよりも費用が安く、工期が短いのが特徴です。
また、遮熱性や防音性が高まるというメリットもあります。
雨漏りで下地が腐ってしまった場合は2重に重った屋根を剥がすため、メンテナンスの費用が高くなります。
施工目安は築20年以上です。

3.葺き替え
現在使用している屋根を取り外し、新しい屋根に取り換える方法です。
屋根が寿命を迎えている場合は塗装やカバー工法でも雨漏りのリスクが高いので、屋根自体を変えなければいけなくなります。
廃材処理をする関係で費用は少し高いですが、より安心な工法です。

※色褪せ、苔、ひび割れ、などが見られる場合はずてに劣化が始まり補修やメンテナンスが必要になっている証拠です。
屋根を痛め過ぎてしまう前に定期的に補修やメンテナンスを行えば葺き替え工事など、大きな工事にならなくて済む可能性が高くなるのでこまめにチェックをしましょう。

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