2023.02.08

内装リフォームでかかる費用相場と施工例

壁やフローリングの張替え、水まわり設備の入れ替えなどの内装リフォームは施工内容ごとに費用が異なってきます。

費用相場の目安は施工内容を決める際には重要な情報なので、知っておきたい方は多くいるかと思います。

他にも、リフォームの流れやポイント、施工例などの事前情報が多いとリフォームの計画が立てやすくなります。

そこで今回は、内装リフォームの費用相場、施工例などをまとめてみました。

  1. 内装リフォームにかかる費用
  2. 内装リフォームを成功させるポイント
  3. 内装リフォームをする流れ
  4. 内装リフォームは自分でできるのか
  5. まとめ

1.内装リフォームにかかる費用はどのくらい?

「内装」とは壁や床、キッチンやトイレのような水まわり設備など、部分です。
まずは、内装リフォームの施工内容ごとの費用をご紹介します。

施工内容・場所費用相場
フローリング張替え5万~25万円
壁紙クロス張替え4万~8万円
部屋間仕切りリフォーム12万~24万円
キッチンリフォーム60万~120万円
トイレリフォーム25万~100万円
お風呂・浴室リフォーム60万~110万円

1-1.フローリング張替え費用

フローリング張替えの費用金額を左右する主な要因は、使用する素材の種類になります。
一般的には無垢フローリングと複合フローリングの2種類があり、無垢フローリングの方が高額になります。
無垢フローリングは一枚の天然木を加工して作られているので、自然の木目を楽しめるのが魅力的です。
複合フローリングは、複数の合板で構成されている下地材に木目のシートを張り付けてできた素材で、費用が安くメンテナンス性が高いのがメリットです。

フローリングの種類ごとの張替え費用は以下を参考にしてみてください。

フローリングの種類費用相場
複合フローリング5万~10万円/6畳
無垢フローリング10万~25万円/6畳

1-2.壁紙クロス張替えの費用

壁紙の張替えの場合は、クロスのグレードによって費用が変わります。
壁紙は一般的に「量産品クロス」と「一般品クロス(1000クラス)」に分けられています。
両者の違いは使われているインクの量や機能性であり、一般品クロスは多色のインクで作られているのでデザインが豊富で機能性が充実しているのが特徴的になります。

以下に種類別にクロスの張替え費用をまとめました。

クロスの種類費用相場
量産性クロス600円~1,200円/㎡
一般品クロス1,000円~1,700円/㎡

1-3.部屋間仕切りリフォーム

間仕切りリフォームとは、隣り合っている部屋同士の間を仕切る工事のことになります。
部屋間仕切りリフォームでは仕切る方法によって費用は変わります。
アコーディオンドアとロールスクリーンを採用すると、リフォーム費用を安く抑えれます。

間仕切りの方法費用相場
壁やドアの取付け10万~25万円
引き戸の取付け10万~16万円
アコーディオンドアの取付け5万~10万円
ロールスクリーンの取付け4万~6万円

1-4.キッチンリフォームの費用

キッチンリフォームの費用は、キッチンのグレードやレイアウトによって金額が変わります。
キッチンリフォームの費用の大半はキッチン本体の価格なので、ハイグレードな商品を選ぶとその分高いです。

また、壁付けキッチンから対面キッチンやアイランドキッチンに変更する場合は、キッチンの移動が伴うため配管や壁などに関係する追加工事が発生し高額になりやすいので、専門業者にしっかり見てもらうことが大切です。

1-5.トイレリフォーム

トイレリフォームでは、トイレ本体の種類やグレード、取り付ける設備によって金額は変わります。

たとえば便器交換の場合は、既存のトイレタイプが洋式よりも和式の場合にリフォーム費用は上がります。

また、タンクレスタイプやフタの開閉・洗浄を自動で行う商品を選ぶと本体価格は高額になりやすいので気をつけてください。

1-6.お風呂・浴室リフォーム

お風呂・浴室リフォームの費用を左右するのは、既存の浴室や新しく導入する浴室の種類になります。

昔ながらの在来工法の浴室からユニットバスへ変更する場合は、ユニットバス同士の交換と違い、浴室の解体や床コンクリート基礎工事が必要です。。

そのため、施工費は高くなります。

また、在来浴室へのリフォームもオーダーメイドで仕上げるため、費用は高くなりやすいです。

2.内装リフォームを成功させるポイント

ここからは、内装リフォームを成功させる4つのポイントをお伝えします。

2-1.統一感の意識

内装リフォームを成功させるには、部屋全体の雰囲気や色の統一を意識してみてください。

たとえば、新しい壁紙を選ぶ場合は「見た目が好みだから」という理由で決めるのは避けた方がよいかもしれないです。

なぜなら、壁紙を張替える部屋のインテリアや雰囲気に合わない可能性があるからです。

まずは、部屋全体を北欧風やモダンテイストなどどのような雰囲気にしたいのか、また現在のテイストも確認してみると良いです。

北欧風なら赤やオレンジのような彩度の高い色よりも、ホワイトやグレーなど明るく爽やかな壁紙が馴染みやすくなります。

また、部屋に使うカラーを三色以内に収めると統一感が簡単に出せます。

2-2.リフォームするタイミング

内装リフォームにおいて、実施するタイミングを見計らうことも重要なポイントです。

浴室リフォームでは、既存の浴室が在来工法の場合は1~2週間ほど工期がかかり、その期間は入浴できません。

他の部屋でも工事中は自由に出入りが難しく、不便を感じる可能性もあります。

リフォーム業者には費用と同じく工期について事前に確認し、家族と話し合ったうえで適切なタイミングを見つけることが大切です。
また、内装リフォームが必要になる築年数の目安は以下を参考にしてください。

施工内容・場所リフォームする時期の目安
フローリング張替え築15年~20年
壁紙クロス張替え築5年~10年
キッチンリフォーム築15年~20年
トイレリフォーム築10年~20年
お風呂・浴室リフォーム築15年~20年

2-3.複数の業者から見積を取る

内装リフォームを成功させるためには、複数の業者からお見積を取ることが重要になります。

複数の見積を比較することで工事内容の違いや、業者の対応などを比べる判断材料になるからです。

また、リフォームでは長く付き合うことになるスタッフとの相性もチェックすべきなので、一度直接会って話すことが大切です。

大幅な値引きをする、見積の詳細を丁寧に説明してくれないなどの対応を取る業者は、のちにトラブルに巻き込まれるリスクが高いため注意が必要です。

2-4.業者の口コミなどを確認する

リフォーム前のお問い合わせや見積依頼の時点では、業者の良し悪しの判断は難しいかと思いますが、
実際にリフォームした方の口コミなどがあれば参考に見ると良いです。

パンフレットやホームページではわからない生の声を聞ける大切な情報源なので、費用やサービスなど自分が重視するポイントを満たす業者かが見極められる可能性もあります。

ただし、リフォーム業者を評価するポイントは人によって違うため、何を理由に良い・悪いと判断したのか口コミの本質を理解することが大切になります。

3.内装リフォームをする際の流れ

ここでは、内装リフォームをする際の一般的な流れをまとめました。

①リフォームの内容を決める

まずは、現在抱えている家の不満や不便に感じていることを洗い出すことが大事です。

たとえば壁のシミが気になる、子供部屋を仕切りたい、浴室が寒いなど家族全員の意見を出し合い、
将来のことも考えてバリアフリー化や二世帯住宅へのリフォームの必要性も考えると良いです。

合わせて、気になる商品のカタログを見たり、理想としているイメージに近い写真や施工事例を探したりして情報収集を行い、
リフォーム業者に要望をしっかり伝えられるように準備することは重要なポイントになります。

②業者を探して相談・見積依頼をする

リフォーム内容が決まったら、次はリフォーム業者を探します。

見積までは無料実施の業者が多いため、ミスマッチを防ぐためにも複数社に依頼するのがおすすめです。

見積書を同じ条件で見比べるためにも、希望は同じ内容で各社に伝えると良いです。

また、正確な見積には現地調査が必要なため、業者にどこをチェックしてもらうかは事前にメモをして伝え忘れがないように気を付けてください。

③プランの検討・契約をする

各社の見積内容や対応を比較しリフォーム業者を決めた後は、プランの検討と契約に移ります。

どの商品を使用するのか、どのような施工内容なのか細かく打ち合わせし、納得がいけば契約です。

契約内容には必ず目を通し、支払い方法やアフターサービスの有無などを中心に確認すると良いです。

④着工・引き渡し

リフォームの最後のステップは着工から引き渡しになります。

着工前には荷物の運び出しや近所への挨拶などを済ませておくと良いです。

工期はリフォーム箇所や施工内容によるため、事前にスケジュールや工程表の確認が大切になります。

工事が完了したらキズや汚れなどがないか、希望通りの仕上がりになっているかのチェックをします。

担当者に任せっきりにせずに、必ず自分の目で確認してください。

問題なければ引き渡しへ進みリフォームは完了になります。

4.内装リフォームは自分でできるのか?

内装リフォームの中でもフローリング張替えと壁紙クロス張替えは、比較的ご自身でも挑戦しやすいDIYの方法がありますが
工具や材料を買うと思った以上に費用がかかったり、慣れない作業で失敗したりすることもあるため、基本的には専門業者に依頼するほうが良いです。

4-1.フローリング張替え方法

フローリング張替えのDIYには、主に方法が2つあります。

既存の畳やカーペットなどをはがしてフローリングを張る方法と、フロアタイルを上から張ったり置いたりする方法の2通りになります。

既存の床材をはがして張替える

フローリングや畳など既存の床材をはがして張替える方法は難易度が高いDIYになります。

おおよその流れです。

  1. 床材をはがし掃除や寸法を測る
  2. 断熱材やベニヤ板を使った下地を作る
  3. 新しいフローリングを張る

また、工具はのこぎり・かなづち・釘・ボンドなどを使います。

DIY初心者の場合は、フローリングの張替えに1週間程度と時間もかかり失敗する可能性も高いです。

DIYに慣れている方に手伝ってもらったり、複数人で作業したりすると良いです。

フロアタイルを使用する

フロアタイルとは塩化ビニル素材でできたタイル状の床材です。

フロアタイルをフローリングなどの既存の床材のうえに置いたり張り付けたりするだけで、手軽に新しい床にできます。

デザインは木目調や石目調などバリエーションが豊富であり、施工方法はパズルのように並べていきます。

ただし、畳の上にフロアタイルを乗せるのは、カビの発生の恐れがあるためおすすめいたしません。

また、張り付け後は床材の厚み分の高さが出てしまい、ドアなどの開閉に支障をきたす失敗例もよくあります。

4-2.壁紙クロス張替え

壁紙クロス張替えも、手順を押さえて丁寧に行えばDIYでも部屋の雰囲気を変えることができます。

おおよその流れは以下のステップです。

  1. ホコリやチリを取って下地をきれいにする
  2. のりを既存の壁に塗って新しい壁紙を張る

(シール式の壁紙はのりを塗らずに張り付ける)

また、壁紙の他に準備する道具は、のり・ローラー・カッターなどを使います。

壁紙クロス張替えのDIYも初心者にとっては難易度が高く、空気やゴミが入ったまま張り付けてしまい表面の凸凹ができるなどの失敗もあります。

5.まとめ

今回は内装リフォームにかかる費用やポイント、流れなどをご紹介しました。
内装リフォームは施工内容や選んだ商品の種類などによって費用が変わりますが、費用相場を知っておくだけでもリフォーム内容を決める際の参考になると思います。

リフォーム関係で少しでも気になる方は、みらい住宅サポートにお気軽にご相談ください。