2022.06.06

塗装をお考えの方に知っておいてもらいたいこと

いつもお世話になっております!
みらい住宅サポートの行方です。
今回の現場レポートは、塗装ができない屋根材や劣化が進むにつれ工事内容が変わってしまう事について分かりやすくご説明出来たらと思います。

まず初めに、屋根や下地の耐久年数が過ぎてる(または近い)お宅に住んでるお客様には塗装をオススメしていません。
現場調査の時に業者の方がその辺も含めて調査するとは思いますが、業者によってはそれを分かっていながら塗装をしてしまう会社もあるみたいです。
実際に劣化が進み、塗装では無く屋根のカバー工事が必要だったのに塗装をされてしまい、案の定約1年後に雨漏れを起こして困ったお客様からお問い合わせを頂いた事もあります。
そもそも塗装が出来ない、塗装をしても意味がない屋根材もある中でその屋根材に塗装されているお宅を見ると業者は何の為に現場調査したのか、お客様の事を本当に考えているのかと疑問に思います。
この記事を見た方の中で工事を考えている人がいるのであれば、高い費用を支払って失敗をしてもらいたくないので少しでもお力になれればと思います。

塗装が出来ない屋根材

1.パミール

1996~2008年の間に製造された屋根材です。
塗装ができない屋根材の中でも代表的なのがパミールです。
外壁材の大手メーカー・ニチハの製品で、実際に使用している住宅数もかなり多いと思います。
 劣化の仕方が独特でミルフィーユのように層状にパリパリと剥がれてくる(層状剥離)という症状が出てきます。
8~10年もすると、目で見てわかる様に劣化が進行してくるので塗装では無くカバー工事、状態によっては葺き替えなどの工事が必要です。
塗装をしても屋根材自体が剥がれてしまうので、塗る意味が全くありません。
工事費用が無駄になってしまうのでお家の屋根材がパミールだと分かった時は絶対に塗装はしないで下さい!

2.レサス

レサスは、1999~2006年の間に製造された(現)パナソニックの製品です。
強度が低くい上に割れやすいので屋根点検で上を歩くだけで割れる危険があります。
細かなひび割れや、大きな割れまで数多く発生します。
塗装しても強度は変わらない為状態を保つめメンテナンスとしては塗る意味がありません。

3.シルバス

シルバスは2001~2003年の間に製造された(現)パナソニックの製品で、レサスの上位商品として発売されました。
レサスと同様に、ひび割れ、欠損が多く発生します。
 大きなスリットの入ったおしゃれなデザインですが、そのせいで一層割れやすい屋根材になります。
スレート屋根に必要な「縁切り」や「タスペーサー」の作業でも割れが起きやすいため、塗装ではなくカバー工事や状態によって葺き替え工事をおすすめします。

4、コロニアルneo

コロニアルNEOは(現)ケイミューの製品で、現在最も普及している屋根材「カラーベストシリーズ」の商品です。
細かなひび割れや先端の劣化、崩れが起きやすいです。

5.アーバニーグラッサ


アーバニーグラッサは、2001~2005年の間に製造され使われてました。
アーバニーと呼ばれることも多いクボタの製品です。
うろこのように入り組んだデザインが特徴です。
その為、強度も低く、細かなひび割れや欠損が多く発生します。
部分差し替えや補修がしにくいため、塗装もおすすめしません。
先端部が割れてそのまま滑落してきた、という事例が多く見られます。

6.ザルフグラッサ

ザルフグラッサ(ザルフ)もクボタの製品です。
コロニアルNEOと似た形状ですが、こちらの方がややスリット幅があります。
ひび割れが多く起こるほか、劣化が進むとパミールのような層状剥離も発生することがあります。

7.セキスイカワラU

セキスイかわらUは、1990~2007年の間に製造された屋根材です。
大手ハウスメーカーの積水グループの住宅で長く使われていた屋根材で、U瓦とも呼ばれます。
古くから販売されていましたが、1990年からノンアスベストに切り替わっています。
ひび割れの他に、表面塗膜の剥がれが発生するのが特徴です。

屋根材の耐久性年数


屋根材       耐久年数  メンテナンス

・スレート屋根    15年~25年  7~8年
アスファルトシングル 20~30年  20~30年
トタン屋根      10~20年  10~15年
ガルバリウム鋼板   20年~30年  20~30年
セメント系瓦     30年~40年  10~15年
粘土系瓦
(日本瓦)      50~100年  20~30年
・防水シート      20~30年  20~30年
野地板         20~30年  20~30年

一般的な屋根材の耐久年数とメンテナンス時期はこちらになります。
屋根の下に引かれてる防水シートの耐久年数は物により約20年〜30年と言われています。
大事な役割をしてるので年数が近づいたら点検の際に確認してもらうといいでしょう。
耐久年数やメンテナンス時期は環境によって異なりますので気になる際は点検の依頼をすると良さそうでです。

理想は塗料の耐久性年数に合わせて塗装したり、劣化する前、または劣化が見られた時点で塗装や工事をするのが1番良いです。
余分な工事費がかからず、塗装の費用だけで済む可能性も高いですし、建物も傷まずに現状維持出来るので長く安心して暮らせるメリットがあります。
塗料や施工内容だけでは無く、業者を選ぶ際には定期点検や何年補償がついてるかなども確認すると良さそうです。
その点、みらい住宅サポートでは施工内容のみならず、地域の支えになり、お客様に満足して頂いて、頼んで良かった、綺麗だね、また何かあれば相談させてくれと気軽に地元の方達からご相談をお受け出来るような会社を一同で目指しております。
現にそう言って頂けることが多々あり、自分自身嬉しさややり甲斐をとても感じています。これからも地元の方々や神奈川県にお住まいの方の力になれたらと思いますので今後ともみらい住宅サポートを宜しくお願い致します!