2021.12.16

屋根に生える苔について

使われている建材によっても違ってきますが、建物が古くなってくると苔や藻、カビが発生しやすくなります。
特にスレート屋根などはその傾向が顕著で、苔が大量に発生している屋根も珍しいものではありません。
 日当たりが悪い部分の外壁にも生えてきますし、環境によっては何度も繰り返されるので「苔や藻、カビが生えるのはしょうがないもの」と諦めてしまっている方も多いと思います。

屋根に苔が生える原因

コケの胞子は空気中に飛んでおり、その胞子が屋根に付着し水分を吸収して繁殖します。
原因としては3つ考えられます。

1,屋根材の交換が切れている


屋根材の防水効果が切れている場合は、雨が降った時に屋根が水を吸収してしまいます。
水分が含まれている状態は苔が生える原因となります。
屋根の防水効果が切れていなければ、苔が付いても雨で流れて根を張りません。

2,日当たりが悪くジメジメしている


日当たりが悪く、常にじめじめしているような場所は屋根に関わらずコケが生える原因になります。
屋根では、比較的日の当たりにくい北面にコケが生えることが多いです。

3,表面がザラついている


表面がザラザラしているとコケの胞子が付きやすくなります。
屋根に塗られている塗料が劣化することによって、表面がザラザラになり苔の胞子が付きやすくなります。
苔を除去した後に塗装して表面を平滑にすることによってコケの胞子を付きにくくすることが大切です。

苔で屋根の寿命は縮む


屋根の苔を放っておくと屋根材自体の劣化が進み屋根の寿命が縮んでしまいます。
そのため、苔が見つかったら根を張る前に早めの除去することが大切です。

苔が生えることによる劣化の症状


1.屋根材の強度低下
苔が生えることによって屋根は常に水分を含んだ状態になり、建材自体が脆くなってしまいます。
そして徐々に屋根材の表面や角が割れやすくなったり削れていきます。


2.屋根の内部劣化
常に水分を含んだ屋根材を放っておくと内部にまで湿気が行きわたり、内部の防水紙や木材まで腐ってしまいます。
この状態まで行くと、塗装ではなく葺き替え工事が必要になり数百万の高額な費用が掛かってしまいます。

苔を除去する方法


1.高圧洗浄で苔を除去する
コケが表面にだけついているなどの軽度の場合、高圧洗浄で十分に落とすことが出来ます。

2.バイオ洗浄で苔を除去する
苔の繁殖が進んで根を張っている場合はバイオ洗浄おすすめです。
洗浄剤を高圧洗浄の前にローラーで塗布するか、または高圧洗浄の水に混ぜて使用します。

屋根の洗浄の後は必ず塗装をしてください

洗浄の際に苔や汚れと一緒に表面の塗膜も削れるので、洗浄後何もせずに放っておくと、守るものが何もなく余計にコケが生えやすくなってしまいます。
そのため、洗浄後は塗装をして新しい塗膜を形成し苔の発生を防ぐのがポイントです。

みらい住宅サポートでは、各分野で専門的知識が豊富なスタッフを揃えていますので気軽にご相談下さい!