2021.02.20

横浜市戸塚区へ塗装をおすすめできない屋根材コロニアルNEOの調査

横浜市戸塚区にお住まいのお客様より、築13年のご自宅の屋根のメンテナンスをしたいので点検してほしいとのご依頼を受け、調査に伺いました。
屋根に登ってみるとスレートの屋根が確認できました。
この屋根材はクボタ(現:ケイミュー)の「コロニアルNEO」といって、10年から15年前に建てられた戸建住宅で一番使われていると言っても過言ではない屋根材です。
アスベストの問題が取りだたされ始めたころ、アスベストを含まないノンアスベストの新しいスレート屋根として登場しました。
健康被害を及ぼすアスベストがない屋根材ということで人気を博しましたが、安価でとても強い素材であるアスベストがなくなったことにより、耐久性に問題がある状態で販売されてしまいました。
築10年を迎えたころに、ひび割れや欠けが多く発生してしまう事が発覚し、今では販売中止となっています。

何度かスレート材の差し替え工事やシーリング補修を行っていた様子でしたが、実はこのコロニアルNEOという少し問題のあるスレート屋根なのです。
コロニアルネオと検索すれば、その意味がすぐ分かるかと思いますが、簡単に言うと塗装をおすすめできない屋根なのです。

コロニアルNEOは商品格差があり、重度に割れが発生してしまうものから全く割れがないものなど、症状にムラがあります。
耐久性の低さから塗装をしても割れが続いてしまうため、ニチハの「パミール」などと同様に塗装ができない屋根材として業界では知られています。
しかしながら、先程も申し上げたように症状にムラがある製品であるため、状態によっては塗装も可能判断することもあります。
他にも似たような屋根材でアーバニーやパミール、ザルフグラッサなどがありますが、コロニアルNEOはその中でもまだましな屋根材なので、知らずに塗装してしまう業者も多いと思います。
塗装したとしてもひび割れなどが防げるわけではないため、あくまで次回のメンテナンスまでの延命と考え、その次のメンテナンスではカバー工事か葺き替え工事をおすすめいたします。
スレート屋根の点検希望、屋根材の落下等、不安な事がありましたらお気軽にエスアイエムへご相談ください。ドローン調査も行っております!