2023.02.07

水回りリフォームの必要性と注意点

毎日当たり前に使っている水回り。水回りとはお風呂、キッチン、洗面所、トイレの事ですが、日々の掃除をおこたっているとカビ、ぬめりといった汚れが目立ちます。
また、定期的なメンテナンスをしていないと、ある日突然故障を起こして修理をお願いすることになる可能性もあります。

掃除やメンテナンスは水回りを長持ちさせるだけでなく、設備の異変や異常を早期に発見し、普段の生活に支障が出ない様にすることができます。
また、水回りの異常は建物への影響も大きいので、家の寿命を伸ばすことにもつながります。

この記事では、水回りリフォームの必要性と注意点について説明していきます。これまで一度も水回りのリフォームをしたことがない方や、水回りが気になっている方にはぜひ参考にしてみて下さい。

水回りが建物に与える影響

突然トイレが故障して使えなくなると非常に困ります。トイレだけでなく水回り全般は、生活を営む上で重要な設備なので使えなくなると大変です。水回りの異常のほとんどが、その時に突然壊れるわけではなく時間をかけて異常が起きてきます。

例えば、トイレやキッチンの排水管や給水管の水漏れ。水漏れの場合、水漏れが起きる前から少しずつ水が漏れていたと考えるべきです。
水漏れの原因は、ゴムパッキンの劣化や配管自体の劣化。また、蛇口などのボルトやナットの緩みがよくある原因です。

水回りの給排水管は建物の中を通っているので、内部で異常が起きている状況を確認することは難しく、水漏れの症状が出た時には建物内部にもカビや腐食などの影響が出ていることがあります。こうなると、室内にある水回りの設備を取り換えるだけでなく、
建物内部の柱や基礎部分の修繕を行わなければなりません。

このように、水回りは目に見える設備だけでなく、壁の中や床の下といった目の見えない場所での異常も考えなければなりません。放っておくと床下の基礎や柱の腐食が進み、シロアリなどの害虫を呼び込んで建物全体に大きな影響を与えてしまいます。

水回りリフォームはいつ頃行うのか?

お風呂、キッチン、洗面所、トイレのリフォーム時期は、一般的に15年から20年と言われています。
これは、おおよそこの位の時期に水回りの異常が出てくる他にも、設備の耐用年数なども考慮して示されている年数になります。

しかし、家族の人数や使用頻度のよっては水回りの劣化は早くなるので、15年から20年をはるかに下回ってリフォームを行う事もあります。その為、水回りのリフォームは状態をよく確認してリフォームを行うかどうか判断することが大切です。

・お風呂

お風呂は大量の水を利用する場所なので、浴槽や壁のひび割れなどには十分に注意して下さい。小さなひび割れでも、長く放置しているとそこから水が漏れだして床下の基礎や柱を腐食させることがあります。

髪の毛ぐらいの小さなひび割れなら、市販で売られている補修材などで修繕は可能ですが、長く放置していた場合やひび割れが増えている場合などは、浴室を支えている基礎や柱に何らかの異常が考えられるので、専門業者に確認をしてもらってリフォームを行うことが大切です。

・キッチン

キッチンの異常でよくあるのが蛇口の水漏れです。
1日に何度もひねって水を出したり止めたりするので、ボルトやナットの緩みやパッキンの劣化によって水漏れが起きます。
キッチン設置後すぐの水漏れであれば、蛇口の交換などで対処は可能ですが、10年から15年以上経ってから水漏れでは内部の異常も十分に考えられます。

また、キッチンは排水管もよくチェックすることが大切です。
排水管が汚れていたり詰まっていたりすると、下水の悪臭がキッチンやリビングなどに充満します。
こまめな清掃を行っても改善しない時には、配管の異常が考えられるのでキッチンのリフォームを検討しましょう。

・洗面所

キッチンと同様に、蛇口からの水漏れが多いのが洗面所です。さらに気をつけておきたいのが洗面台。
洗面台は陶器製で造られているので、物を落としてひびが入ったりすることもあります。

ひび割れをそのままにしておくと、洗面ボウルから水が漏れて洗面台を傷めてしまうので修理が必要となります。また、洗面台を10年から15年以上使い続けているのであれば、リフォームを考える時期としても良いでしょう。

洗面所で排水管の水漏れや下水の臭いを多く感じるときには、点検やこまめな清掃を行いましょう。それでも改善しない時には
専門業者に依頼してリフォームを考えると良いです。

・トイレ

これまでトイレの便器は陶器製がほとんどでしたが、最近は強化プラスチック製なども多く普及してます。
ひび割れなどを発見したときには、水漏れの心配があるので早急に点検と修繕を行いましょう。

また、最近は多機能なトイレが多くなり、これまでのトイレとは違って家電と同じように10年ほどで機能に異常が起こります。
多機能トイレの場合には、ひとつの機能が壊れると修理のためにトイレが使用できないこともあります。保証期間中であれば修理点検で対処し、保証が過ぎているようであればリフォームを行うと良いです。

またトイレリフォームは、家族の身体的な問題や高齢化などでもリフォームを考えたり、トイレは生活する上でとても重要なので、今後を予測して早めのリフォームを検討するのも良いです。

水回りリフォームの注意点

水回りのリフォームで気になる事のひとつとして費用だと思います。水回りは生活に密着しているので、リフォームを考えた時には早急に工事を行いたいと思いますが、水回りを個別にリフォームしていくと高額な工事費用になります。

高額になる理由として、水回りは給水管や排水管の工事が必要なので、工事の度に壁や床下の解体費用などがかかります。
また、水回りの設備や機器も高額なので、水周りのリフォームは他のリフォームに比べると工事費用が高額になる事もあります。

この問題の解決方法として、水回りのリフォームを同時に行うと費用を安く抑えることができます。解体や設置後の修復工事も一度で済むので、個別にリフォームを行うより工事費用が安くなります。

また、水周り設備をまとめて購入することで、施工業者もメーカーから仕入れ代を安く抑える事ができるので、水回りをまとめてリフォームすると結果的に費用を安く抑えられます。

まとめ

水回りのリフォームは家族の生活に重要なことなので、異常や異変が見られた時には早急にメンテナンスを行うことが大切です。
設置後の年数が経っている時には、住まいに何らかの影響を与えていることも考えられるので、専門の業者による点検を必ず行い、異常が見つかった時には、その症状や年数によっては水回りリフォームを考える時期になります。
水回りリフォームを同時に行うと費用も安く抑えられるので、工事を一緒に行うことは大変おすすめです。

また、水回りの間取りの変更や、デザインや雰囲気を変えることも可能です。
水回りリフォームを検討中の方は、みらい住宅サポートにお気軽にご相談下さい。