2023.02.08

洗面台の種類と特徴

1.洗面台の種類

洗面台

洗面台は、手洗い器の中でも最もメジャーです。
洗面台には、洗面ボウルと呼ばれる受け皿と水栓があるため、身支度を行う際にとても役に立ちます。

トイレに設置されている小さいタイプも洗面台と呼ばれています。

洗面化粧台

洗面化粧台は、洗面所や脱衣所に設置されているものです。最近では、このタイプがメインになっているので新築住宅やリフォームで採用するケースがもっとも多いです。

洗面化粧台の場合は、洗面ボウルと水栓、シンク下の収納が完備されています。また、鏡など便利な機能もついているのが洗面台との大きな違いだと言えます。

造作洗面台

造作洗面台は、システム洗面台という呼び名もあり、オリジナルで作った洗面台のことです。
洗面ボウルや鏡、収納などを好みに合わせて選択し、より使い勝手が良い洗面台になるのがメリットになります。

スロップシンク

スロップシンクは、最初にご紹介した洗面台と同様に洗面ボウルと水栓が完備されているものになります。
他と比較すると底が深いというのが特徴です。

2.それぞれの特徴と用途

手洗い器は種類によって特徴や適した用途が異なります。
そのため、より詳しく解説します。

洗面台

洗面台は非常にシンプルな造りになっているので、場所を選ぶことなく設置ができます。
コロナ過では、手洗いやうがいといった対策が重要視されているため、玄関に設置するケースも増えてきています。

主な用途は手を洗うことですが、うがいや歯磨き、洗顔などもちょっとした身支度も可能です。しかし、鏡は設置されていないので髪型などをチェックすることはできないです。

そのため、メイクやヘアセットなどをまとめて行いたい場合には向いていないと言えます。
トイレや玄関といったちょっとしたスペースに設置するのに適しています。

洗面化粧台

洗面化粧台は、洗面台と比べると設備が多く備わっているので、きちんと身支度をする際に適しています。メイクや簡単なヘアセットはもちろんですが、コンセントが完備しているタイプも多いのでドライヤーやアイロンも問題なく使えます。

電気シェーバーも使えるため、仕事やお出かけ前の身支度と歯磨きなどをあわせて行いたいと思っている人に最適になります。

収納スペースも完備されていることから、水回りで使う掃除用具や洗剤などのストックを仕舞っておくこともできます。身支度にも収納にも便利なので、脱衣所などに洗面化粧台を設置するケースが多く見られています。

造作化粧台

造作化粧台は、自分で欲しい設備を選択できるため、それぞれの用途に合わせたデザインに仕上げられます。

手洗いのみなら洗面台と同じようにシンプルな設備、身支度までしっかりするなら洗面化粧台のように充実した設備が揃ったタイプを選ぶと良いでしょう。

メイクをするためのカウンターも設けられるので、女性にとってより使いやすい水回りが完成します。デザイナーズ物件などデザイン性が高い内装にしたいのであれば、造作化粧台を取り入れるのがおすすめです。

スロップシンク

スロップシンクは、これまで紹介した手洗い器と用途が変わってきます。スロップには「汚水」という意味があり、掃除用具や靴などを洗う際に使われます。

底が深くて水がはねにくいというメリットがあるため、そのような使われ方をするのが一般的になります。
洗濯物を予洗いしたり、つけ置き洗いをしたりする場合にも役に立ちます。

小さい子どもやペットがいて汚れ物が多く出る場合には、スロップシンクを設置しておくと便利だと思います。

3.便利な機能とは?

手洗い器の用途は、タイプによって変わりますが、洗面ボウルと水栓が付いているという点は共通しています。
最後に、より手洗い器を使いやすいと感じられるようになる機能についてご紹介していきます。

タッチレス水栓

タッチレス水栓は、直接触れなくても水を出したり、止めたりできるという大きなメリットです。

両手が汚れている時やふさがっている時でも水を出せるため、非常に便利な機能だと言えます。雑菌に触れる機会を減らせるので、
衛生的にもメリットが大きくなります。

以前はタッチレス水栓だと水の量を調整できない、温度の調整ができないなどのマイナスな印象を持たれていましたが、
最近のタッチレス水栓は、水量も温度も調整可能となっているので安心して使えます。

実際に使ってみないとわからない部分もあるので、初めてタッチレス水栓を導入しようと考えているのであれば、ショールームで
確認するのがおすすめです。

ダブル洗面

ダブル洗面は、朝の忙しい時間に家族で身支度ができるなどのメリットがあります。
家族が同じタイミングで身支度をするといったケースも珍しくないため、将来を見据えてダブル洗面を再世するケースも
あります。

スペースに余裕がある場合は洗面ボウルを2つ設置する、スッキリとした印象にしたいならワイドな洗面ボウルに水栓を2つ設置する、など工夫次第でいかようにもなります。また、子どもがいる家庭ではつけ置き洗いをしておきたいと感じる場面も多いと
思います。そのような時にもダブル洗面はとても役に立ちます。

片方で身支度を行い、もう片方で汚れた服などをつけ置きしておけるからです。
ただし、ダブルにするとコストが余計にかかってしまいますし、掃除にも手間がかかります。

それを含めてもメリットの方が大きいと感じるのであれば、採用を前向きに考えてみても良いと思います。

コーティング

洗面台は何かと汚れてしまう場所です。汚れを少しでもつきにくくしたいなら、コーティングがおすすめです。

水回りは手洗い器に限らずこまめな掃除が必要ですが、毎日のように掃除できないときもあると思います。
そのような時でも、コーティングしてれば安心です。

汚れがつきにくくなれば、地味に時間がかかってしまう手入れにかかる手間を省けます。手洗い器を清潔に保つためにも、コーティングをしておくのは有効な手段だと言えます。

コーティング剤は市販品も多く出回っているので、自分で施工することもできます。ただし、ホーローや人工大理石には使えない
コーティング剤もあるので、自宅の手洗い器の素材を必ず確認しておくことが大切です。

素材に合わないコーティング剤を使用すると、撥水効果が期待できなくなるだけではなく、シミの原因にもなってしまう可能性
もあります。

4.特徴を知れば用途に合う洗面台を選択できる

手洗い器には様々な種類があり、それぞれで適した用途が異なります。どのような使い方をしたいかが明確になっていれば、迷うことなく選べます。

造作化粧台であれば、デザイン性を高められるのでおしゃれな内装と相性が良いです。特にこだわりがないといった場合は、機能性に優れている洗面化粧台を採用するのが一番無難です。

また、ダブル洗面やタッチレス水栓など便利な機能を取り入れれば、より使いやすくなります。それぞれのライフスタイルに合う手洗い器はどれなのか、リフォームや新築前に考えておくと決めやすくなります。

少しでも分からないことや気になることありましたらみらい住宅サポートにご相談ください。