2023.02.13

洗面所リフォームのポイント

水回りのリフォームというとお風呂やトイレ、キッチンを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、洗面所も水回りの一つになります。
洗面台の交換や修理が一般的なリフォーム内容ですが、リフォームする際に注意したいポイントを意識することでより快適に生活を送ることができます。洗面台のタイプやリフォームのポイントなどについて今回ご紹介します。

洗面台のタイプ

一言で洗面台といっても、洗面台と洗面化粧台の二種類があります。洗面化粧台のうちの一つとしてカウンタータイプのものも選ぶことができます。それぞれの特徴やメリットとデメリットについてご紹介します。

・洗面台

洗面台は、洗顔や手洗い、歯磨きなどを行うための水栓や洗面ボウル、鏡などがセットになったものです。洗面ボウルの素材には陶器やホーロー、人工大理石が使われることが多く、形にも置き型や埋め込み型、壁付け型などの種類があります。洗面化粧台のような機能は必要ないという場合でも、デザインにこだわってみるのも良いです。

・洗面化粧台

洗面化粧台は、洗面台の機能に化粧や身だしなみを整えやすい機能が追加されたもののことをいいます。洗面台とドレッサーの機能を併せ持つようなイメージです。水栓や洗面ボウル、鏡はもちろん、照明やコンセント、収納などが付いていることもあります。

わざわざ洗面化粧台にしなくてもと思う人もいるかもしれませんが、洗面所を洗面台のみにすると、化粧をする場所を別で設けなければならなかったり、家族の人数が増えたときに身だしなみを整える時間に混雑してしまったりといったことも考えられます。別の場所に化粧台を設置することを考えると、スぺースの節約のためにもはじめから洗面化粧台を選択した方が良いです。

・カウンタータイプ

カウンタータイプは創作洗面台や造作洗面台とも呼ばれ、機能性はもちろん自分だけのデザインで作る洗面台になります。何よりも自由にカスタマイズできるのが魅力で、カウンターやボウルに使用する素材や形、飾り棚や収納棚などを自分好みにデザインできます。また洗面所の広さや家族の人数によって幅を調整することもできます。

洗面所リフォームのポイント

洗面所をリフォームする際のポイントを、箇所ごとにご紹介します。リフォームしていざ使い始めてから「こうすれば良かった……」「意外と使いにくい……」など後悔することのないように、ポイントをチェックしましょう。

・照明や鏡

洗面台と洗面化粧台のどちらを設置する場合であっても、洗顔や手洗い、歯磨きはもちろん、髭剃りや化粧といった身だしなみまでを洗面所で行う人が多いと思います。そのため使いやすい洗面所にするためには、身だしなみを整えやすいかどうかが重要なポイントとなります。鏡を見るときに照明がよく当たれば身だしなみを整えやすいです。

朝の光が入りやすい場所に洗面所があればより良いですが、リフォームする際に洗面所の場所まで変えるわけにはいきません。高い位置に窓を取り付けたり、天窓を付けたりすると日が入りにくい場所でも明るくすることができます。大きな窓や光が入りやすい窓がなかったとしても、洗面台を選ぶときに照明に注意することで使いやすい洗面所になります。

・コンセント

使い始めるまでなかなか気付きにくいのがコンセントの位置と数になります。洗面所ではドライヤーや髭剃り、電動歯ブラシ、暖房器具、扇風機など、コンセントを必要とする器具をよく使います。全てを同時に使うわけではありませんが、最大で同時に何個使うのか、どの器具はどの位置にコンセントがあると便利か、などをよく検討することをおすすめします。

・壁紙や床、窓

洗面所は洗顔や手洗い、歯磨き、身だしなみを整える場所としてだけではなく、お風呂に入るときの脱衣所としても使われます。お風呂の湿気が入り込んだり、濡れた体を拭いたりと、湿気がこもりやすいです。湿気によってカビが生えたり臭いが発生したりしないように、防カビ機能や消臭機能のあるクロスを選ぶこともできます。また洗面所が家の北側にある場合は、震えながら入るほど寒くなることもあります。冬でも暖かい空間にするためには、暖房器具はもちろん窓の断熱なども検討してみると良いです。

・広さ

洗面所は、洗顔や手洗い、歯磨きなどを行う場所として、洗面台の幅や使い勝手を考える必要があります。しかしそれだけではなく洗濯機を置いている人が多いことから、洗濯動線を考えた空間にするのはいかがでしょうか。洗濯物の仕分けや下洗いといった作業を行うスぺース、室内干し用のスペース、畳んだりアイロンをかけたりする作業台、など一連の流れを全て行える空間になると便利です。

洗面所の広さ自体を変えることは難しいかもしれませんが、室内干し用のポールを天井に設置したり、カウンターを広めに取ったりと、作業をまとめて行えるように工夫すると便利な洗面所になります。

・収納

洗面所にお風呂後のパジャマや下着などを置いておくという人もいれば、お風呂に入るときに持ってくるという人もいると思います。人それぞれ違いますが、他にも洗面所にはタオルや洗濯ネット、洗剤、お風呂用洗剤、シャンプー、ボディーソープ、歯ブラシ、掃除用品など、さまざまな物やストックを収納しておく必要があります。洗面台下部のキャビネットやカウンター収納、壁面収納など、収納しておきたいものの量と収納スペースのバランスを考えて、余裕を持った作りにすると良いです。

使いやすい洗面所収納

洗面所を使いやすい空間にするためには収納を考えることが大切です。洗面所における一般的な収納場所に合わせて、使いやすい収納方法をご紹介します。

・洗面台キャビネット

洗面台や洗面化粧台の下部にはキャビネットが付いていることが多いです。洗面台キャビネットには掃除用品や消耗品のストックを収納する人が多いかもしれません。開き戸タイプや引き出しタイプなど開け方はさまざまですが、開け方に合った収納方法を選ぶことでより使いやすい収納です。

開き戸タイプの場合は、中に配管が通っていることで使いにくさを感じる人もいるかもしれません。扉を開けると中に入っているものを正面から見渡せる特徴を生かして、引き出しタイプの収納棚を設置したりラックを設置して二段にしたりと工夫すると良いです。引き出しタイプは中のものを上から見渡せるのが特徴なので、開けたときに中のものが全て見えるような収納にするのがコツです。収納に段を作ると使いにくくなってしまうので注意が必要になります。

・収納棚

もともと備え付けられている棚や、収納用に設置した棚には、タオルや下着を収納している人が多いかもしれません。バスタオルのように大きなものはそのまま入れられるカゴや引き出し、フェイスタオルやパジャマは大きさに合った収納ケース、下着などの小さいものはごちゃごちゃにならないように仕切りを使うのがおすすめになります。

・洗濯機まわり

洗面所の収納スペースが少ない家では、洗濯機のまわりにラックを設置することもあると思います。洗濯用洗剤や柔軟剤、洗濯カゴなど、洗濯にまつわるグッズを置くことで家事がスムーズに進むことでしょう。ラックを設置するほどでもないという場合は、洗濯機の上に突っ張り棒を使った簡易式の収納棚を作るのもおすすめになります。

リフォームにかかる日数

洗面所のリフォームをしている間、家の洗面所を使うことができないです。そのためリフォームにかかる日数が気になるという人も多いと思います。洗面台の交換だけの場合と洗面所全体をリフォームする場合、それぞれの目安となる日数をご紹介します。

・洗面台の交換

洗面台のみの交換の場合、リフォームは半日~1日で終わるのが一般的になります。水回りの中でも短い期間でリフォームを終えられる場所なので、洗面台交換だけであれば半日~1日という工期になっています。洗面台の幅を変更する場合は床や壁のクロスも張り替えることになるため、2~3日ほどかかる場合もあります。

・洗面所全体

洗面所全体をリフォームする場合は、どこまでの規模になるかにもよりますが、1日~4日が目安となっています。水を使うことができないのは1時間~2時間なので、生活に支障が出るほどではないです。お盆休みやお正月を挟んでリフォームを行う場合はもう少し長い工期になる可能性もあるため、リフォームを行う時期も考えておくと良いです。

まとめ

洗面所のリフォームには、洗面台の交換だけの場合と洗面所全体をリフォームする場合に分けられます。また洗面台にも、洗面化粧台やカウンタータイプなどの種類があり、洗面台は洗顔や手洗い、歯磨きなどを行う場所、洗面化粧台は更に化粧などの身だしなみを整える場所としての役割があります。

洗面所をリフォームするときのポイントとして、身だしなみを整えるときに大切な照明や鏡、使う器具が多い場合はコンセントの位置や数などを考慮することをご紹介しました。洗面所はお風呂と隣接しているため湿気がこもりやすい場所でもあります。壁や床のクロスには湿気対策として防カビ機能や消臭機能が付いているものを選ぶのもおすすめになります。

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