2023.02.24

自社施工のリフォームが良い? メリット・デメリット

水回りのリフォームを考えていると、業者選びのポイントが分からずなかなか進まないことがあると思います。業者選びのポイントとして「自社施工」の業者が良いと聞いたことがある人は多いと思います。そもそも自社施工とは何なのか、自社施工のメリットとデメリットについてもご紹介したいと思いますので良かったら見てください。

水回りのリフォーム

水回りとは、文字通り水を使用する箇所のことをいい、家の中ではキッチンやトイレ、お風呂、洗面所が水回りになります。家族が一日に何度も使用するため、清潔に保ちたい一方で劣化や老朽化が進みやすい箇所です。

キッチンは設備の劣化や故障、より魅力的なキッチンで料理をしたいといった理由からリフォームが行われます。サイズや高さに注意しながら設備選びを行うことが大切んびなります。トイレは便器のひび割れや故障といった理由や節水を目的としてリフォームすることが一般的です。トイレのタイプや手洗い場の有無など家族に合ったものを選ぶようにすると良いです。お風呂は体をきれいに洗う場所ですが、汚れが蓄積したり水漏れが起こってしまいがちな箇所です。在来工法とユニットバスどちらを選ぶかをまず決める必要があります。洗面所は洗面台の交換が一般的なリフォーム内容ですが、床や壁、収納などの工事が一緒に行われることもあります。

自社施工ではない

リフォームを依頼する際、まずは営業の担当者が窓口となって話を聞いてくれることが多いと思います。プランを提案したり施工内容を決定したりと打ち合わせを進め、決まったら設計や施工へと工程が進んでいきます。「営業担当者」「設計」「施工」、すべての工程を一つの会社で行うのが自社施工です。それぞれを別の会社が担い、営業や契約を行う会社の子会社や下請け業者が設計や施工を行う会社もよくあります。自社施工ではなくそのような場合、どのようなことが起こってしまうのでしょうか。

下請け業者に丸投げ

自社施工ではない場合、営業担当者とどれだけ打ち合わせを入念に行ったとしても、設計や施工は下請け業者に丸投げにしていることもあります。打ち合わせの内容がしっかり伝わっていれば問題ない部分もありますが、指示がうまく伝わっていなかったというケースもあります。下請け業者に施工を丸投げするということは、下請け業者からするとお金を支払ってくれるのはお客様ではなく元請け業者です。そうなるとお客様と下請け業者の直接的なつながりがないため、「お客様のために丁寧な施工をしよう」といった意識が薄くなってしまいます。

施工内容によって元請け業者から支払われる金額は決まっているため、とにかく利益が出せるように施工の数をこなすことが優先されてしまうこともあります。数をこなすことが目的となれば工事の質が落ちるだけではなく、安全面でも不安が残ってしまいます。

仲介手数料がかかる

契約する業者と実際に施工を行う業者が違うということは、元請け業者と下請け業者という関係が生まれることを説明しましたが、そうなると元請け業者が利益を出すための仲介手数料がかかります。自社施工の業者であれば仲介手数料がかからないため、下請け業者に施工を委託している業者に依頼することで、余分な費用がかかってしまうことになります。リフォーム費用を抑えたいと思っている場合、仲介手数料がかかるかどうかも事前に確認しておくことをおすすめします。

工事に融通が利かない

自社施工ではない場合、下請け業者は元請け業者から決められた工事内容で施工を委託されています。何らかの理由から工事内容が変更になってしまうこともありますが、自社施工ではない場合は工事に融通が効きづらい傾向にあります。自社施工であればすぐに対応してくれるようなことであっても、「元請け業者に言われているので…」「それはできません」などと言われてしまうこともあります。

営業担当者と設計、施工をそれぞれ別の業者が担っている場合、何か疑問点が生まれたときに誰に聞いたらいいのかが分からないことも。業者同士も「聞いた・聞いていない」「言った・言っていない」といった状態になってしまい、トラブルが起こる原因にもななります。イメージ通りの仕上がりにならなかった…といったことを避けるためにも、自社施工の業者に依頼する方が安心です。

大手の安心感

リフォームを依頼する業者が大手であれば、自社施工ではなくても安心感があります。家を建てたハウスメーカーにリフォームを依頼することもあるかもしれませんが、大手である安心感はありつつも、施工は下請け業者が行っているということを忘れてはなりません。そこには必ず仲介手数料が含まれることや、融通が利かない可能性があることも認識した上で依頼すると良いです。

自社施工のメリット

自社施工の業者にリフォームを依頼する場合、そうではない場合に比べてどのようなメリットがあるのか。

費用を抑えられる

自社施工ではない業者に依頼すると仲介手数料がかかってしまうということをご紹介しましたが、費用を抑えられるのが一番のメリットです。リフォームでできるだけ費用を抑えたいと思っている人は、自社施工の業者に絞って業者選びを行っても良いと思います。必要な材料や工程を行うための費用を削ることは必ずしも良いこととは限りませんが、工事自体に関係のない費用である仲介手数料を削るのは賢い選択だといえます。

意思の疎通が図りやすい

自社施工ではない業者に依頼すると、営業担当者と設計、施工を異なる業者が行うため、伝言ゲームのような状態になってしまいがちです。しかし自社施工では全ての工程を一つの業者が行っているため、意思の疎通が図りやすいこともメリットだと思います。営業担当者に伝えた内容が設計担当者や施工を行う職人にもしっかり伝わっているような業者は、さまざまな面で安心できると思います。

責任感を持って施工をしてくれる

自社施工であれば、打ち合わせや契約、設計、施工、アフターフォローといった全ての工程を一つの業者が行うため、責任感を持って最後まで仕事を全うしてくれると思います。工程ごとに業者が違う場合は、「元請け業者から聞いていない」「下請け業者がやるべきことだ」など、責任転嫁される可能性もあります。しかし自社施工では他の業者のせいにすることができないため、責任感を持って施工をしてくれると思います。

かかりつけ医のような信頼関係

自社施工の業者は、そうではない場合に比べてお客様と業者が近い距離で打ち合わせを進めていきます。お客様の気持ちや要望をプランや施工内容に反映させることができるため、お客様の満足度の高さにもつながります。お客様とのコミュニケーションをしっかり取りながらリフォームを進めていく様は、かかりつけ医のような信頼関係だといえます。

自社施工のデメリット

自社施工の業者に依頼することにはデメリットもあります。また「自社施工」を謳っているだけ…ということもあります。
デメリットも把握した上で、本当に信頼できるかどうかを見極めてから施工を依頼すると良いです。

実際は下請け業者がいること

自社施工の業者の方が安心だというイメージを利用して、「自社施工」を謳っている業者もいます。実際は下請け業者に委託しており、契約した業者は施工に関与していないといったこともあります。仲介手数料がかかったり融通が利かないだけではなく、嘘の情報を記載している業者を信頼することは難しいと思います。絶対に自社施工の業者に依頼したいという場合は、本当に自社施工であるのかを確認した上で依頼すると良いです。

技術が一定ではないことも…

リフォーム業者によっては、自社施工にこだわるあまり技術が一定ではないこともあります。高い技術を持つ職人しか集めていない場合もあるため、全ての業者がそうだというわけではありません。技術力が気になる場合は、契約する前に業者の経験や実績を確認するのが良いです。

まとめ

水回りのリフォームを行う場合、まず業者選びで難航してしまうこともあるかもしれません。業者選びの指標として、「自社施工」であるかがあげられます。自社施工は営業や設計、施工といった全ての工程を一つの業者が一貫して行っていることもあります。自社施工ではない場合、設計や施工を下請け業者に委託しているため、仲介手数料がかかったり工事の融通が効きにくかったりすることもあります。費用を抑えたい場合や業者との信頼関係を大切にしたい場合は、自社施工の業者を選ぶことをおすすめいたします。

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