2021.03.09

藤沢市で劣化したニチハ「パミール」屋根の現地調査

藤沢市で劣化したニチハ「パミール」屋根の現地調査へ伺いしてきました。
屋根のメンテナンスをご検討されているとの事で現地調査に伺ってきました。
下からですと普通のスレート屋根の様でしたが、ニチハのパミール屋根のお宅でした。
間違った施工内容で塗装工事をしてしまい工事後にトラブルになるケースがあります。
お客様は屋根塗装工事のメンテナンスをご検討されていましたがおすすめいたしませんでした。

こちらのニチハの屋根材「パミール」は1996年~2008年に製造、販売された屋根材です。
2008年に販売終了しましたが、その頃パミール屋根を使用されて建てた家でも約10年経過してます。
製品としての問題があって、今は製造中止になっている屋根材です。

パミールで報告されている劣化症状は主に2つあります。
まず1つ目は「層間剥離」です。
ミルフィーユ状の層が剥がれていく、最も特徴的な劣化症状です。
2つ目は「釘の腐食」です。
パミールに使用されている釘は、メッキ処理が薄いものが混入していたため、腐食やサビの発生が起きやすいものがあります。
釘の腐食により、屋根材のズレや落下の危険性も高くなるので、早めの対処が必要です。

様々な不具合のせいで“塗装をしても無意味”なため、塗装できない屋根と呼ばれています。
メンテナンスは、カバー工法や葺き替え工事などをしなければいけません。

 

パミールの正しいメンテナンス方法としましては、屋根葺き替え工事が一番おすすめです。
劣化の進行してない状態ならカバー工法も可能ですが、パミール屋根にルーフィング(防水シート)を重ねて、その上に新しい屋根材を葺くのですが、劣化したパミール屋根は水分を含んでますので、乾燥せずに水分が残ったままになる恐れがあります。
そのため、カバー工法よりは費用は掛かりますが、新しい屋根材に葺き替えるのが一番安全なメンテナンス方法といえるでしょう。
お住まいの屋根のことから外壁が心配という方は、お気軽にご相談ください!ドローン調査も行っております!