2021.08.11

オーバーフローする雨樋の原因と補修方法について

雨樋が壊れていないにも関わらず、雨水が溢れて出てきてしまう…
そんな経験をしたことがある方はいませんか?
雨樋は屋根に降り注いだ雨水を一か所に集めて適切な場所に排水するために必要な設備です。
その雨樋に不具合が生じた場合、雨樋から雨水を排水できなくなり、オーバーフローが起きてしまいます。

この雨樋のオーバーフローを「困るのは雨の時だけだし大丈夫」と放置しておくと、後に大変なことになってしまうかもしれません。

雨樋がオーバーフローする原因

①落ち葉や土埃などの詰まり
近隣に多くの木がある場合、落ち葉が雨樋に詰まる恐れがあります。
雨樋の内部は非常に狭くて細いため、落ち葉や土埃などが溜まりやすくなっています。
それが徐々に雨樋の内部を圧迫し、雨水の通りが悪くなってしまいます。
その詰まりが悪化して雨水が流れず、雨樋として機能しなくなりオーバーフローが起きてしまいます。

落ち葉や土埃などの詰まり
落ち葉除けネット

②雨樋の歪み・曲がり
強風や雪害によって、雨樋が歪んでしまったり、支持金具から外れると雨水の排水の妨げとなりオーバーフローの原因になります。
また勢いよく落下した雨樋が人に当たってしまう事もあり、軽傷で済まない大怪我に繋がる恐れもあります。
雨樋自体に歪みが無くとも、支持金具が曲がっていたり、固定が弱い等の場合は傾いてしまいますので、交換が必要となります。

雨樋の歪み
支持金具の外れ

③屋根材の変更
最後に屋根材の変更です。
例えばスレート屋根に金属屋根を重ねる屋根カバー工法や瓦屋根からスレート屋根に葺き替えをした場合、軒の出幅は変わります。
大きな変更がない限りはそのまま雨樋も使用できますが、必要に応じて雨樋の交換も必要となります。

屋根材の変更
屋根材変更後の軒出

オーバーフローは騒音の発生以外に、住まい全体に被害を及ぼ可能性があります。
雨樋から溢れた大量の雨水が壁や軒裏にぶつかってしまうと、建物内部にまで浸食してしまいます。
それが原因で柱や壁の腐食が進行すれば、カビやシロアリなどが発生しやすくなります。

雨樋交換後(パラスケア・U105)
雨樋交換後(パラスケア・U105)

住宅雨樋には様々な種類がありラインナップも豊富です。住宅との相性や機能性、美観性など用途でいろいろ選べます(一部例外有り)のでぜひお気軽にご相談ください。
雨樋はおおよそ10~15年目安での交換をお勧めいたします。

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