2021.09.17

外壁のチョーキング現象について

こんにちは、株式会社SiMの水原です。
今日はチョーキング現象について少しお伝えしたいと思います。

まずチョーキング現象とは写真のように外壁を手で触ってみて手が白くなることを言います。

チョーキング現象が起こる原因

チョーキング現象が起こるほとんどの原因は約10年ほど太陽からの熱や紫外線、雨風による劣化と考えて良いでしょう。

ラジカル(酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子)の発生により塗膜中の樹脂が分解されることでも起こります。
あるいは、塗装の際に塗料の撹拌が十分でなかった場合にも、原材料の分離・沈殿が起こり、チョーキング現象の原因となります。

それ以外にも施工不良が原因である場合もあります。
施工不良というのは外壁塗装業者が塗装を行った際に、しっかりと手順ややり方を守って作業を行わない(処理方法を間違える、省くなど)事で、これによりチョーキング現象が起こる時期が早まる場合があります。

外壁塗装工事というのは塗料の基本的な知識があり、きちんと分量や攪拌作業等を守れば、基本的にはメーカーが設定している年数は持つようになっています。

例えば、通常のチョーキング現象は一番耐用年数(寿命までの期間)が短いアクリル塗料であっても5年ほど経ってからなのですが、施工不良の場合は、1~2年未満でチョーキング現象が発生します。

同様に、10年以上持つシリコン塗料が数年でチョーキング現象を起こした場合、紫外線が強い、海が近く塩害が起こりやすい地域を除いて施工不良である可能性が高いです。

施工不良は具体的に言えば以下のような事が挙げられます。

  • 高圧洗浄を基準以上の気圧が出せる業務用洗浄機で行わない
  • 高圧洗浄後の乾燥時間をしっかりととらない
  • その他の下地処理を適切に行わない
  • 下地に合った下地材(下塗り)を行っていない
  • 下塗り塗料に合った中塗り塗料、上塗り塗料を使っていない
  • 雨の中に塗装作業を行った
  • 塗料を適切に混ぜ合わせていない(しっかりと攪拌していない)
  • 塗料を適切な量の水、シンナーで薄めていない(必要以上に薄めているなど)
  • 乾燥時間を気温や湿度に合わせて適切にとっていない
  • 塗る場所の日当たりなどの立地、材質などの条件を考慮せずに塗料を選んだ

チョーキング現象の対策

実は、チョーキング現象を完全に防ぐ方法はありません。外壁は紫外線などによる劣化から逃れられないからです。

しかし、耐用年数が長い塗料で塗装をしたり、早めの周期で塗り替えを行うことによって、チョーキング現象の発生を遅らせることはできます。

外壁や屋根に用いる塗料は種類によって耐用年数が異なるので、チョーキング現象の発生を防ぎたい方は、耐用年数の長い「ラジカル制御型塗料」や「フッ素塗料」での塗装がおすすめです。

チョーキング現象を放置すると

症状①カビやコケ 藻が発生する
常に外壁に水分が含むようになるとカビやコケが発生しやすくなります。
激しく劣化すると少し触っただけで外壁が崩れたり剥がれたりすることがあります。

症状②外壁材が傷む
防水機能が低下すると外壁は雨水を吸収してサイディングボードの反りや浮きや割れにつながり
漏水の原因にもなります。
水分を吸ったり乾燥したりとこれを繰り返しているとクラックの原因にもなりますので要注意です。

上記のような症状が出る前に外壁塗装をお勧めします。
早めのメンテナンスをする事で工事の価格も抑える事が出来ます。

SiMでは、お客様のお家に合わせて、より良い施工を提案させてもらっているので安心してください。

もうすぐ台風シーズンに入ります。
ドローンでの調査も行っていますので、安心、安全、お時間かかりません。

少しでもお家の事などで気になる事がありましたらお気軽にご相談ください。