棟板金の浮きや固定するビスの浮きや抜けに注意!
いつもお世話になっております。みらい住宅サポートの石渡です。
台風等、強風時に屋根の一部が飛散してしまったといったお問い合わせを多くいただきます。実際に点検にお伺いすると、屋根のてっぺんに設置されている棟板金が捲れてしまったり、飛散してしまったりしているのをよく目にします。
屋根の棟板金が強風に煽られてい飛散、または捲れてしまうのは棟板金を固定している釘や貫板の腐植が原因としてあげられます。棟板金の飛散は、ご近所さんへの迷惑にもなりますので定期的にお住まいの屋根の点検を行い棟板金の釘浮きや抜けを点検しておくことがおすすめです。今回は棟板金について、役割や劣化についてご紹介いたします。
棟板金とはどこの部分?
棟板金と言われても屋根のどの部分なのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。棟板金は主にスレート(カラーベスト・コロニアル)や金属屋根などの屋根を止めいている金属部分のことを指しています。屋根と屋根の面が合わさる接合部分を金属で覆い雨水の浸入を防ぎ、屋根材の固定をしています。
屋根と屋根の面が出合う山状の部分を棟と言います。屋根の形状にもよりますが頂上にあるものを大棟、その端から四隅へ対角線上に伸びているものを隅棟(または下り棟)と言います。この棟の部分に板金が設置されていることから棟板金と呼ばれているのです。
台風や強風後に一番多くお問い合わせをいただくことが多い棟板金。
風の影響を受け剥がれや飛散、変形といった不具合が発生することが多いのですが、棟板金はなぜ風の影響を受けやすいのかご存知でしょうか。
棟板金は屋根の一番てっぺんに設置されています。お住いの一番高い場所はもちろん風の影響も一番強く受けます。
棟板金が飛散、剥がれてしまう原因
棟板金は屋根の頂上部分や四隅に設置されている板金です。屋根の下地に葺いた屋根材は棟部分で必ず隙間ができてしまうため板金でカバーし雨漏りの防止や屋根材の固定をするために設置されています。棟板金を設置するためには板金を固定するための貫板(芯木)を棟に固定し、貫板に板金を被せ釘で固定しています。
正しい施工がされていても起こってしまう可能性のある棟板金の飛散や剥がれはなぜ起こってしまうのか。その原因は板金を貫板に固定するために使用されている釘です。釘が浮いてしまったり抜けてしまうことで固定力が弱まり最終的に棟板金が強風に煽られて飛散してしまったりするのです。
釘が浮いてしまう原因には、以下のような原因がありあります。
①金属の伸縮
屋根は年中紫外線や太陽光などの熱に晒されています。また夜は気温が下がるため気温差がある環境の中にあるのです。金属は熱を持つと伸びるという性質があります。そのため夏場など日中太陽の熱を受けた棟板金は著しく温度上昇し、膨張を起こすことで貫板に打ち付けられた釘が膨張とともに浮いてしまいます。また逆に夜間や冬場には膨張した板金が収縮して釘を取り残したまま元の位置ん位戻るためこうした釘浮きが発生してしまうのです。
②釘の腐植
棟板金に鉄釘が使用されていることがあります。この場合、鉄は水分によって錆が発生しやすいため錆びて膨張した釘が釘穴を広げてしまい固定力が弱まり徐々に釘浮きしてしまうのです。
③風の影響
吹き付けられた風圧により浮いていた釘をさらに重症化させてしまいます。
④貫板の腐植
板金の下に設置されている貫板は経年により劣化します。貫板が腐食してしまうと固定していた釘が抜けやすくなり、釘抜けや浮きが発生します。
最後にSiMから皆様へ
棟板金が飛散してしまうと雨漏りの原因につながります。またご近所の方への迷惑にも繋がりますので定期的に棟板金の点検やメンテナンスを行うことが重要です。
みらい住宅サポートではお住いの屋根の点検やご相談、必要な工事のご提案、お見積りを無料で承っております。今まで棟板金を気にされていなかった方もこの機会にぜひ一度みらい住宅サポートの無料点検をご活用ください。