塗り替え時期の目安
こんにちは、いつも大変お世話になっております。みらい住宅サポートの石渡です。
今回の記事は塗り替え時期について伝えていきたいと思います。
外壁・屋根の塗り替えのタイミングは、家を建ててからの経過年数・使用されている外壁や屋根の素材・劣化状況などでお客様によってかなり違ってきます。
しかし、外壁の塗り替え時期を素人目で見分けるのは非常に難しく、塗装が剥がれたり雨漏りしたり被害が酷くなってはじめて気づいたというお話しもよく聞きます。
同じ築年数・同じ建材・同じ塗装をした家であっても、建っている場所によって雨の降り方・風の当たり方・紫外線などの量が違うので劣化のペースは異なりますが、初めての塗り替えの場合7~10年、2回目以降の場合で10~15年がひとつの目安となります。
塗り替えが必要な理由
家に住む私たち人を雨・風・紫外線や暑さ寒さなどから守ってくれているのは外壁や屋根です。
では、その外壁・屋根を守っているのは何でしょうか?
そう、塗料の薄い塗膜なのです。
塗料の役割は、見た目を良くする為だけではありません。
塗膜には耐用年数というものがあり、塗料の種類によっても差がありますが5~13年前後です。
住宅の平均寿命は約30年前後ですので、塗り替えは2~3回必要となりますが塗り替え時期を見誤ると劣化や腐食が進み、雨水が建物の内部に入り込み外壁材や屋根材が傷んでしまい、家自体の寿命を縮める原因となってしまいます。
劣化して弱ってきた塗膜を塗り直すことで、健全な状態に戻してあげることが大事なのです。
そうすることで、あなたや家族を守ってくれている家を守るために、塗膜の寿命に応じて塗り替えをすることが必要ということになります。 大切なマイホームを今よりちょっと気にかけてあげてください。そうすれば余計なお金をかけることなくお家の寿命を延ばすこともできるのです。
そして、塗り替えが必要なもう一つの理由、それは塗料の持っている機能を最大限に活かすことです。
【防水効果】【遮熱効果】【断熱効果】【耐震効果】を持つ塗料に塗り替えることで家の外だけではなく、内部も快適な空間を維持することができます。
外壁の塗り替え時期を逃してしまうと建物の資産価値は大きく損なわれてしまいます。 劣化が進む前に小規模な修繕をしておけば、結果的にメンテナンス・コストが安価で済むケースが多いのです。
外壁・屋根の劣化状況を知りましょう
以下のような症状を見つけたら塗り替えを検討してみましょう。
壁面の素地が劣化で傷んで起こる細かいヒビ割れです。
目地などの接合部シーリング剤が劣化し切れたり裂けたりして建物内部へ水が入り込みます。
雨風の影響で塗膜にカビ・コケ・藻が発生し素地の劣化原因となります。
長時間の紫外線や雨風にさらされることで塗膜が粉状になり、外壁に触れると手に白い粉がついてしまう現象です。
紫外線や雨風などの影響で塗料に含まれる樹脂が劣化し、ツヤが無くなったり変色してきます。
雨風等で鉄部のサビが進行します。サビが進行しすぎると鉄部の奥までサビを落とすことができなくなり塗装しても、中でサビが発生してしまい塗料の下から剥がれてきてしまいます。
湿気や雨風などの影響で、木部の中まで水分が浸透し腐食します。
壁面にヒビ割れや浸水などの影響で水や空気などが塗膜の裏側に入り込んで膨らむ現象です。
塗り替えのタイミングチェック
- 第1段階「色あせ」
雨風や太陽光・紫外線等で塗装面が年々色あせていきます。この段階での塗り替えを急ぐ必要性はまだありませんが、見た目の美しさを気にされる場合は色あせの度合いによって塗り替えの検討をされてもよろしいでしょう。また、壁面の継ぎ目が剥がれたり劣化していないかもチェックをおすすめします。 - 第2段階「粉ふき」
壁面にチョーキングと言われる粉ふき現象やカビや藻の発生が確認されたら、「そろそろ塗り替えの時期が来ているな」と思っていいでしょう。塗装面の性能的にはまだ大丈夫ではありますが、塗り替えに掛かる費用を考えるとこの段階での塗り替えをされるのが経済的です。 - 第3段階「ヒビ割れ」
壁面にクラックと言われるヒビ割れを確認したら、早急に塗り替えをされることをおすすめします。 ヒビ割れの進行具合によっては、建物に雨水等が浸入している可能性も高く危険度が高くなります。 - 第4段階「剥がれ」
塗装の剥がれまで進行してしまうと、非常に危険度が高くすでに外壁塗装の役割は果たしていません。 ここまで外壁の素材にまで劣化が進み建物自体に深刻な被害を及ぼす危険が出てきてしまいます。