2022.05.12

シーリング(コーキング)の重要性

お世話になっております。
みらい住宅サポートの行方です。
今回の現場レポートは外壁で重要な役割をしているシーリングについてお話していきます。

まず初めにシーリング(コーキング)とは、サイディングやALC外壁のボード同士のつなぎ目や、サッシ回り打ち込んである半練りのゴム状の物を言います。
もちろん何のためにあるのか知らない方も居ると思います。
ボード系の外壁には必須のもので、建物にとってとても大事な役割をしています。

ジーリングの役割

1.雨水の侵入を防ぐ(防水効果)
外壁のつなぎ目やサッシ周りにピッタリと密着していることで、雨を家の中に浸水させることなく、防水する機能です。

2.地震の揺れや熱膨張などの微動を緩衝力で支える(耐久効果)
地震の揺れや、夏の暑さによる熱膨張が起きても緩衝材となり耐える機能があります。
コーキングが良い状態であればあるほど、この機能がしっかりと働いてくれます。

※この2つの機能があるおかげで建物が痛みにくくなり長持ちします。

シーリング劣化による被害

コーキングが劣化すると、外壁自体の寿命が縮んでしまいます。
もし防水性や耐久性が失われたら、外壁自体を雨や揺れから守れなくなり、ボロボロになってしまいます。
 コーキングの隙間から雨水が入り続けると外壁材を傷めて、劣化腐食が進めば崩れることもあります。
同じくサッシ周りから水が入れば、雨漏りや木材を腐らせてしまう原因となり、修理に莫大な費用が掛かります。
そういった最悪の事態から守ってくれるのがコーキングです。
それくらい、コーキングは大切なパーツなのです。

シーリングの劣化を放置した場合

1.シーリングと一緒に壁も割れてしまう
こうなってしまうと外壁の張り替えになります。

2.シーリングの劣化場所から雨水が入ってしまい外壁ごと反ってしまう
この場合も外壁の張り替えが必要になります。

3.劣化場所から雨水が入り躯体の木が腐蝕してしまう
ここまで来ると地震の時などに崩れてしまう原因になります。

シーリング劣化事例、対策

シーリングの劣化は約築5年~10年くらい経つと必ずみられます。
ですが、“症状が出る時期”は、あくまで目安です。
環境によって異なるため、劣化症状の出方も違ってきます。
家の立地条件などでも劣化の時期は異なるので時期だけではなく、実際に自分のお家のシーリングを見て劣化の判断をしましょう。
分かりづらければ専門の業者に頼むと良いと思います。

シーリング劣化の事例

この症状が出た時は打ち直しが必要です。
・肉痩せ

・ヒビ

・剥離

・破断

・欠落

・黒ずみ

シーリング工事の種類

1.打ち替え
打ち替えは、既存のコーキングを撤去してから新しいコーキングを打ち直す方法です。
増し打ちより手間が掛かりますが、コーキングが新品になるので、その分持ちも良くなります。

2.増し打ち
増し打ちは、既存のコーキングの上からコーキング材を充填する方法です。
既存のコーキングの状態が良い場合や、窓やドアのサッシ回りに対して行います。

3.カバー工法
カバー工法は、厚みをつけられない目地や、コーキングのメンテナンスをしたくない方におすすめです。
コーキングを取り除き、空いたスペースに金属のカバー付けてコーキングの代わりに割れや雨水の侵入を防ぎます。
表面の金属カバーによって、紫外線でのコーキング劣化も防げるので、こまめなコーキングのメンテナンスも不要になります。

4.ブリッジ工法
ブリッジ工法は、構造上厚みを確保できない目地に対して行います。
コーキング材を他の部材を使って厚みを形成するので、カバー工事と比較すると安価にできるのがポイントです。

以上がシーリングについての現場レポートになります。
みらい住宅サポートには専門的知識や経験豊富なスタッフが数多く在籍してますので安心してご相談下さい!